- 2007-11-17 (土) 22:54
- essay
以前おそろしく回りくどいエントリを書きましたが、「自分と考え方のまったく違う人間がいる」と踏まえたうえでできることがあるだろうか、という話を、さらに回りくどく書きたいと思います。回りくどいのはデフォルトなのでできれば諦めていただきたいです。
- 仲良くしたい相手とあまりに考え方が違うと判明したとき(縁を切るのはこの際ナシとして)、どうする?
- そういうものだと割り切る
- 説得する
これは簡単で、答えはこのどちらかしかないと思います。割り切れなかったら説得するしかなく、それはまたその人の考え方に合うよう工夫したうえで実施しないといけないわけですが、わあ超めんどくさい。と言いつつ、説得できるならしたほうがいいと思います。
ただし、説得が非常に難しい場合というのも存在します。それは、「相手がまったく問題意識を持っていない場合」です。
たとえば、「まったく違う考え方の人間がいるが、うまくいかせるためには何らかの努力あるいは工夫が必要である」という前提で生きている人間からすると、相手も同じように思っていれば話し合うことは簡単でしょう。一方、「まったく違う考え方の人間がいるが、お互いすれ違っても当たり前、それでよし」という前提で生きている人間からすると、人間関係に何らかの軋轢があったとしても、そもそも軋轢があることが当たり前だと思っているわけですから、それについて何らストレスを感じない、つまり、改善する意味が分からない、ということになる。
そうなったら、問題意識を持ってる側があたかも損をするような印象を受けもしますが、諦めるが吉だと思います。ちょっとばかりストレッサーを多く持って生まれついたのだと思って。
たとえば私は、ヲタクであることを隠すことで生まれる軋轢より、ヲタクであることをさらけ出すことで生まれる軋轢を選択する人間です。ある人は、私のそのポリシーに対し明らかに「頭がおかしい」と思っているとします。そして、私があまりにあっけらかんとヲタクネタを披露するのに耐えかねたその人が、「お前、ヲタクっていうのは恥ずかしいことやねんぞ、もうちょっと隠せよ、そしたら要らん偏見持たれることもないねんで」と説得を試みます。至極まっとうな意見です。ここで私が、自分なりのポリシーをとうとうと述べ、相手を説得するか、あるいは諦めさせるか諦めるかすれば事態は遺恨を残さず丸くおさまります。何らかの約束事を決めるのもよいでしょう。「分かった、ヲタクでない人とお前が共にいる場面ではヲタク話をしないと決めよう」というように。
さて、事態が混乱する例としては、私がこんなふうに答えた場合。
「だから?」
ひゃー絶対現実では言えねぇ。でも、これに近いことを言う人間はいると思います。言われたこともあるね。そして、こういうことを言う人には、悪意がある場合も少なからずあるけど、実はまったく悪意がない場合もある。なぜって彼らは、考え方は違って当たり前だと思っているし、それについて他人からどうこう言われることの意味がさっぱり分からないからです。
私が現実でそういう受け答えをしないのは、自分の感情のままにそういう受け答えをした場合、相手との関係が気まずくなるだろうと容易に想像でき、かつ、相手との関係を持続させるためには何らかの努力が必要であると考えているからです。相手の問題意識に、自分ができることは努力しよう、と考える人間だからです。
これに対し、「お互いの許せる部分を広げていくことで、関係性を深めよう」と考える人間は、なぜ努力しなければならないのか、なぜ問題意識に対処しなければならないのか、まったく分からないのです。
ほら、こうなるとどうにも手の打ちようがない。何時間でも何日でも粘る自信があり、かつそれに値するだけの深刻な問題なら、この根本的な部分から説得を試みましょう。無理だ、それには値しない、かなり鬱だ、眠い、などの阻害要因があれば、それを取り除くか、その人の性質についてはきれいさっぱり諦めましょう。どっちかの考え方が甚だしく間違っているわけでもなし(私の書き方はやや偏ってるかもしれませんが)、平穏に見ないふりして生きていくことも大切です。
というのが、私がここ数日で得た結論です。
まあ、誤解を恐れずに書くなら、これは実際友人とのあいだに起こった論争だったのですが、私は明らかに相手を尊重して考える人間で、うまくいかせるために出来ることはすすんでやろう、と思うんですけど、裏を返せばそれがめんどくさくなったりストレスになったりすると途端に相手を切り捨ててしまうという剣呑な部分もあるわけで、しかしそれを全然気にしない人間は、相手を尊重する気がないわけではないけど、ほとんど干渉しないし、自分もなんかそれでいいやと思ってるらしいので、すごい勢いですれ違い続けたわけ。なんか損な気もするけど、私ばっかり考え続けてしまった。
が、本当に彼らには悪気がなく、悪気のない相手に怒るのなんて、二次創作する人が原作展開にキレるのと同じようなもので、無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ! なのであり、自分が傷ついたうえジョルノにまで殴られちゃ泣きっ面に蜂もいいところ、熱燗をぐいっとやって、寝てしまうのが一番、でした。
つーかこれ、もしかしてものっすごく当たり前なの!? やべー!!
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