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	<title>dutch-roll.com &#187; movie</title>
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	<description>ジャンプ・サブカル・BL・乙女ゲー、日々雑感ミックスフレーバー</description>
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		<title>ヴェスペリア映画見てきたよ!</title>
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		<pubDate>Tue, 03 Nov 2009 14:47:32 +0000</pubDate>
		<dc:creator>matono</dc:creator>
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		<category><![CDATA[movie]]></category>

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		<description><![CDATA[				おもに睡魔が原因でみんなと見られなかったヴェスペリアを見てきました。まあ会社帰りにレイトショーでいいやとか思ってたら最寄の映画館がもう上映終了間近で昼しかやってないという事態、すごい慌てまして、祝日なのに会社行く感じで行ってきましたよ。メンバーズカード持ってるので300円引き、交通費も定期なのでタダだいとか色々安くあげる計算したにも関わらず、急に妙に萌えたので思わず豪華版パンフレットを買ってしまいました。甘いチョロい。
				
				というわけで、せっかくなのでネタバレも気にせず感想を書いてみたいと思います。ゲームやってないから、とんちんかんなこと言ってたらすみません。
				
				
				
				まず怒られるかもしれないおちゃらけネタを先につっこむことにすると、あのぅ、ユーリが靴下なしで素足にブーツを履いてるシーンがあって、それが気になってしまった私です。足に重大な病気を抱える可能性があるので、フレンも床が濡れてることよりそれを注意してあげてほしかったかもしれません。あんだけ床が濡れてるということは危険性がかなり高い!　ただ、ユーリは大雑把に見えるけど菌とか寄せ付けそうにない無菌のイメージなので、おそらく大丈夫なのだと思います。フレンのほうがどちらかというと小さい頃アトピーに悩んだりしてそうです。すごく勝手な感想です。ではあと普通に語ります。
				
				私はこういう「運命で結ばれかかってるのに運命に弄ばれてうまくいかない若い男の子二人」というのが、某児童文学を好きなことからも想像できるように、大好物でありまして、最後ユーリが騎士団を去るというのがストライク過ぎて卒倒しそうになりました。お腹にきた。私、Tさんの語りなど聞いていたはずなのに、ゲーム本編に関する予備知識がまったくないに等しかったので、まさか、まさかこの二人が離れ離れの道を歩くとは予想もしていなかったのです。というかエンドクレジット流れてるあいだも、離れ離れになる意味が分かんなくてですね（なんか信じたくなかった）、え? なんでそんな青い決断になるんですか? とか散々考えてしまい、結果として豪華版のパンフレットを買ってしまったというわけです。
				
				しかし、豪華版というのは何が豪華かというと、声優のグラビアインタビューが載ってる。つまり鳥海とまもの豪華ショットが4ページくらい続きます。正直、これでこの値段がついてるのは納得がいきません……!　なぜ、なぜまもにだけスタイリストがついてるんでしょうか!　この出たがり王子が!!　そういう憤りを感じざるを得ない。まあ鳥海&#38;まも好きにはたまらない出来とも言えるでしょう。私はどっちも好きですから（鳥海はテニスの千石さんのため）、グラビアもむしろ嬉しかった、憤ったけど嬉しかったですありがとうございましたー!!
				
				やけくそになりました。二人のインタビューで印象的だったことといえば、二人ともが「ユーリもフレンも喧嘩しすぎだろ」とつっこんでいたことです。鳥海が「ユーリってクールなキャラなのにあんな熱い頃もあったんですね」とか。まもはフレンを演じきったそうですよ。インタビューがあの声で再現されるくらいにはまも好きです。ゲームのユーリはそんなにクールなのかしら……気になって仕方がないです。
				
				そういえば映画本編で隊長が、というシーンで、隣に座ってたオタク女子（といっても自分よりは年上に見えました）が画面に向かって手を振っていたのが驚きでした。バイバイ、という意味でしょうか。私は映画館でニヤけたり泣いたりするのはお手の物なんですが、なんていうか、ボディランゲージで銀幕と通信した人には初めて遭遇しました。感心しきりです。その他、予告編でジャンプの話等していたので「銀魂ですか」と話しかけそうになりましたけど耐えた。この映画館、休みの日に行くとこんなにたくさん色んな人がいるんだなって思いました。普段（平日夜間）は自分含めても観客数一桁であることが多いのです。帰りにも「早くDVDなんないかなー」と言ってる高校生くらいの少女たちを見ました。あらゆる年代のファンがいる作品なんだなーと思った次第です。
				
				映画そのものの出来については、若干ながら不満もあって、間の取り方がなんだか映画に慣れてない感じ、序盤は素晴らしいと思うんですが中盤以降だれてくるというか。ただこれは私が舞台のテンポを好きなせいかもしれないです。もっとポンポン話が進んでほしいというか。しかし、このじれったさがまた、二人の近いようで遠い距離感を演出しているかと思うとそれもまた良しという、計算ずくだったらすごい。作画では殺陣（と言っていいのか）のシーンがすごくきれいに動いてたと思います。接近戦であんなうまいこと動くアニメ映画は見たことない、くらいに思いました。最近のアニメ、人が走るシーンすらおぼつかなかったりするのに……さすがI.G。
				
				本当にゲームが気になりますね。ユーリがおいしそうに食べてるあの赤い実のようなものは何? とか。パンフレット読んであれはグミだとか、マーボーカレーもお馴染みの食べ物だとか見て、昔弟がやってるのを横で見てたファンタジア、ディスティニーを思い出してみてもそこまで覚えてないし、何より本編ではユーリがクールというのが本当に本当なの? という興味でいっぱいです。ユーリが大変かっこよかったのです。けっこう欲深そうなところも魅力的です。単純に正義を貫くために生きてる人だったら髪は伸ばさないんじゃないかとかそんなことを考えました。それとも願掛け……? フレンもフレンでかっこいいですね。堅物に見えるのに気が長いとは言えないところと金髪碧眼がいいです。お風呂上りのフレンがあのままの髪型だったことにもちょっと萌えました。あれ生え癖だったんですね。（藤島康介の手癖かと思ってた）ユーリがそれからかったりしたら面白いかな、と思ったけど、多分ユーリはグミにしか興味がまだない、という感じで、好んでつっかかったりはしないんだろうな。暇なときは部屋の中ではなく街をぶらついてそうです。もしかしたら雨の日とかいいかもしれない。髪が広がったりしてるかもしれない。
				
				もちろんストーリー的に、悲しいシーンや感動もあったんだけども、非常にツボに近いところにいる二人だと思ったのでもう夢中で、ボディランゲージで別れを告げる余裕などあるはずもなく、むしろエンドクレジットのムービー（あとから調べたらあれがゲーム本編のオープニングなんですね!）でちょっとウルりました。女の子の双子出ないのね……けっこう好きな女の子キャラだったのでさびしいです。あれ、ちゃんと「恋愛感情が芽生えないように双子にした」って監督が言ってるの、さすがですね。女性に人気ある作品だからと脚本に女性を入れてるだけある。舞台裏が案外楽しい。
				
				とかもうズレまくってるけど、要するに、ゲームをやってみたくなりました。でも、Xbox360 か PS3 がないとできないんですね。ハードがあっても年に数回しかやる気を出さない私には、PS2 と DS 以外のゲームは正直ハードルが高いです。せめてHか隊長が近所に住んでたらよかったかもしれないんですが。あともし金に物を言わせてPS3を入手したとしても、RPG苦手というハードルもある。ゼノギアスは最初の村のじゃんけんゲームで勝てなくて旅立つのを諦めたほどですし、王国もまず最初の魔物みたいなやつに勝てなくて死亡、なんとか最初の街へ行っても方向感覚がつかめず死亡、テイルズシリーズに太刀打ちできるとは自分でも思えません。旅立つのを諦める勇者だからな!!　うう、なんでもやりこなす弟が羨ましいです。デモンズソウルとかベヨネッタやってみたい気持ちはあるのに。ワンダとか塊魂はできるというかむしろやり込んだのでアクション要素の強いRPGならなんとかなるかもしれないでしょうか。（知らねー!!）
				
				とりあえず冬コミもあるんで、しばらくは表紙の紙が豪華すぎる豪華版パンフレットに舌打ちするくらいで過ごすと思いますが、ときどき思い出してはウガーってなるんじゃないかと思います。運命的にすれ違ってる二人というのには本当に弱いのです。本編の最後どうなるのか考え出したらまた夜も眠れない。
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			<content:encoded><![CDATA[				<p>おもに睡魔が原因でみんなと見られなかったヴェスペリアを見てきました。まあ会社帰りにレイトショーでいいやとか思ってたら最寄の映画館がもう上映終了間近で昼しかやってないという事態、すごい慌てまして、祝日なのに会社行く感じで行ってきましたよ。メンバーズカード持ってるので300円引き、交通費も定期なのでタダだいとか色々安くあげる計算したにも関わらず、急に妙に萌えたので思わず豪華版パンフレットを買ってしまいました。甘いチョロい。</p>
				
				<p>というわけで、せっかくなのでネタバレも気にせず感想を書いてみたいと思います。ゲームやってないから、とんちんかんなこと言ってたらすみません。</p>
				
				<p><span id="more-344"></span></p>
				
				<p>まず怒られるかもしれないおちゃらけネタを先につっこむことにすると、あのぅ、ユーリが靴下なしで素足にブーツを履いてるシーンがあって、それが気になってしまった私です。足に重大な病気を抱える可能性があるので、フレンも床が濡れてることよりそれを注意してあげてほしかったかもしれません。あんだけ床が濡れてるということは危険性がかなり高い!　ただ、ユーリは大雑把に見えるけど菌とか寄せ付けそうにない無菌のイメージなので、おそらく大丈夫なのだと思います。フレンのほうがどちらかというと小さい頃アトピーに悩んだりしてそうです。すごく勝手な感想です。ではあと普通に語ります。</p>
				
				<p>私はこういう「運命で結ばれかかってるのに運命に弄ばれてうまくいかない若い男の子二人」というのが、某児童文学を好きなことからも想像できるように、大好物でありまして、最後ユーリが騎士団を去るというのがストライク過ぎて卒倒しそうになりました。お腹にきた。私、Tさんの語りなど聞いていたはずなのに、ゲーム本編に関する予備知識がまったくないに等しかったので、まさか、まさかこの二人が離れ離れの道を歩くとは予想もしていなかったのです。というかエンドクレジット流れてるあいだも、離れ離れになる意味が分かんなくてですね（なんか信じたくなかった）、え? なんでそんな青い決断になるんですか? とか散々考えてしまい、結果として豪華版のパンフレットを買ってしまったというわけです。</p>
				
				<p>しかし、豪華版というのは何が豪華かというと、声優のグラビアインタビューが載ってる。つまり鳥海とまもの豪華ショットが4ページくらい続きます。正直、これでこの値段がついてるのは納得がいきません……!　なぜ、なぜまもにだけスタイリストがついてるんでしょうか!　この出たがり王子が!!　そういう憤りを感じざるを得ない。まあ鳥海&amp;まも好きにはたまらない出来とも言えるでしょう。私はどっちも好きですから（鳥海はテニスの千石さんのため）、グラビアもむしろ嬉しかった、憤ったけど嬉しかったですありがとうございましたー!!</p>
				
				<p>やけくそになりました。二人のインタビューで印象的だったことといえば、二人ともが「ユーリもフレンも喧嘩しすぎだろ」とつっこんでいたことです。鳥海が「ユーリってクールなキャラなのにあんな熱い頃もあったんですね」とか。まもはフレンを演じきったそうですよ。インタビューがあの声で再現されるくらいにはまも好きです。ゲームのユーリはそんなにクールなのかしら……気になって仕方がないです。</p>
				
				<p>そういえば映画本編で隊長が、というシーンで、隣に座ってたオタク女子（といっても自分よりは年上に見えました）が画面に向かって手を振っていたのが驚きでした。バイバイ、という意味でしょうか。私は映画館でニヤけたり泣いたりするのはお手の物なんですが、なんていうか、ボディランゲージで銀幕と通信した人には初めて遭遇しました。感心しきりです。その他、予告編でジャンプの話等していたので「銀魂ですか」と話しかけそうになりましたけど耐えた。この映画館、休みの日に行くとこんなにたくさん色んな人がいるんだなって思いました。普段（平日夜間）は自分含めても観客数一桁であることが多いのです。帰りにも「早くDVDなんないかなー」と言ってる高校生くらいの少女たちを見ました。あらゆる年代のファンがいる作品なんだなーと思った次第です。</p>
				
				<p>映画そのものの出来については、若干ながら不満もあって、間の取り方がなんだか映画に慣れてない感じ、序盤は素晴らしいと思うんですが中盤以降だれてくるというか。ただこれは私が舞台のテンポを好きなせいかもしれないです。もっとポンポン話が進んでほしいというか。しかし、このじれったさがまた、二人の近いようで遠い距離感を演出しているかと思うとそれもまた良しという、計算ずくだったらすごい。作画では殺陣（と言っていいのか）のシーンがすごくきれいに動いてたと思います。接近戦であんなうまいこと動くアニメ映画は見たことない、くらいに思いました。最近のアニメ、人が走るシーンすらおぼつかなかったりするのに……さすがI.G。</p>
				
				<p>本当にゲームが気になりますね。ユーリがおいしそうに食べてるあの赤い実のようなものは何? とか。パンフレット読んであれはグミだとか、マーボーカレーもお馴染みの食べ物だとか見て、昔弟がやってるのを横で見てたファンタジア、ディスティニーを思い出してみてもそこまで覚えてないし、何より本編ではユーリがクールというのが本当に本当なの? という興味でいっぱいです。ユーリが大変かっこよかったのです。けっこう欲深そうなところも魅力的です。単純に正義を貫くために生きてる人だったら髪は伸ばさないんじゃないかとかそんなことを考えました。それとも願掛け……? フレンもフレンでかっこいいですね。堅物に見えるのに気が長いとは言えないところと金髪碧眼がいいです。お風呂上りのフレンがあのままの髪型だったことにもちょっと萌えました。あれ生え癖だったんですね。（藤島康介の手癖かと思ってた）ユーリがそれからかったりしたら面白いかな、と思ったけど、多分ユーリはグミにしか興味がまだない、という感じで、好んでつっかかったりはしないんだろうな。暇なときは部屋の中ではなく街をぶらついてそうです。もしかしたら雨の日とかいいかもしれない。髪が広がったりしてるかもしれない。</p>
				
				<p>もちろんストーリー的に、悲しいシーンや感動もあったんだけども、非常にツボに近いところにいる二人だと思ったのでもう夢中で、ボディランゲージで別れを告げる余裕などあるはずもなく、むしろエンドクレジットのムービー（あとから調べたらあれがゲーム本編のオープニングなんですね!）でちょっとウルりました。女の子の双子出ないのね……けっこう好きな女の子キャラだったのでさびしいです。あれ、ちゃんと「恋愛感情が芽生えないように双子にした」って監督が言ってるの、さすがですね。女性に人気ある作品だからと脚本に女性を入れてるだけある。舞台裏が案外楽しい。</p>
				
				<p>とかもうズレまくってるけど、要するに、ゲームをやってみたくなりました。でも、Xbox360 か PS3 がないとできないんですね。ハードがあっても年に数回しかやる気を出さない私には、PS2 と DS 以外のゲームは正直ハードルが高いです。せめてHか隊長が近所に住んでたらよかったかもしれないんですが。あともし金に物を言わせてPS3を入手したとしても、RPG苦手というハードルもある。ゼノギアスは最初の村のじゃんけんゲームで勝てなくて旅立つのを諦めたほどですし、王国もまず最初の魔物みたいなやつに勝てなくて死亡、なんとか最初の街へ行っても方向感覚がつかめず死亡、テイルズシリーズに太刀打ちできるとは自分でも思えません。旅立つのを諦める勇者だからな!!　うう、なんでもやりこなす弟が羨ましいです。デモンズソウルとかベヨネッタやってみたい気持ちはあるのに。ワンダとか塊魂はできるというかむしろやり込んだのでアクション要素の強いRPGならなんとかなるかもしれないでしょうか。（知らねー!!）</p>
				
				<p>とりあえず冬コミもあるんで、しばらくは表紙の紙が豪華すぎる豪華版パンフレットに舌打ちするくらいで過ごすと思いますが、ときどき思い出してはウガーってなるんじゃないかと思います。運命的にすれ違ってる二人というのには本当に弱いのです。本編の最後どうなるのか考え出したらまた夜も眠れない。</p>
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		<title>夢あふれて山河あり～空気人形</title>
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		<pubDate>Mon, 26 Oct 2009 15:41:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>matono</dc:creator>
				<category><![CDATA[as always]]></category>
		<category><![CDATA[movie]]></category>

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		<description><![CDATA[				久々に忙しいし、毎度のことながら薬の飲み始めは副作用で胃腸がやられるんですが、追い討ちをかけるようにじゃがいもの毒に中りました。人体の異変には慣れているつもりの私でも、今回はびびったです。いやこれはない。はるか昔、小学校の調理実習でも似たような目に遭って以来三度目くらいです。ということはアルカロイド系の神経毒に極端に弱いんじゃないかと思います。（それならニコチンでとっくに死んでるだろ）とか冷静に分析している場合でもなく、朝から盛大にアレしまして虚脱、会社に電話したら爆笑されるし困ったものです。この毒は下手したら死ぬので爆笑は良くないよ!　でも生きてたのでまあよかったという感じです。有機栽培のやつは毒素も多いらしいからみんな気をつけてください。これでもかというほど厚めに皮むいたほうがいいで。私も調理には気をつけてたんだけど、とくに成長が早くて毒が作られやすい品種だったっぽい。医者も脱水に気をつけて胃腸薬飲んどけ程度だったし今はけろっとしています。
				
				それにしても先週見た「空気人形」がよかったです。是枝監督の新作。同監督は「誰も知らない」以降しつこく見てるんですが、「花よりもなほ」が期待したほどでもなかったのでちょっと疎遠になってて、しかし今回のテーマにあまりにも惹かれたので平日とぼとぼ遠征して見ました。今「東のエデン」スペシャル仕様になってるショッピングモールです。すっごいでかいパネル出てるし、アニメにも出てきた映画館内のバーではエデンをイメージしたカクテルとかあって感動した。カップル向けっぽすぎてさすがに入れなかったけど。（こと映画に関しては異常なほどお一人様指向なのですが、場末とかじゃないきちんとしたバーはさすがに気を使う）
				
				そんでだから「空気人形」がよかったという話です。ネタバレするけどいいよね？（答えは一応聞いておきます）
				
				
				
				これあらすじを書かないとわけ分からないと思うので、先にあらすじを言っておくと、ある日突然ビニール製のラブドール（というかダッチワイフ、これが空気人形）が心を持って動き出す、という、そういう話です。私の夢が詰まりすぎててちょっと逆に怖いようなテーマです。ラブドールの持ち主は板尾創路、空気人形にペ・ドゥナ、空気人形がフラフラと恋をしてしまうビデオ屋の店員がARATAという、明らかにおかしい、いい意味で狂ってる配役です。ARATA、すごく好みですけどいわゆるイケメンではないし。
				
				しかしながらARATAの年のとり方の見事さといったらなかったです。「ピンポン」の頃の、どこか幼い感じがなくなって、ほんま、いい年の兄ちゃんになってました。でもあの暗さはそのまま。声も変わらない。「真夜中の弥次さん喜多さん」のときは妙な役すぎて全然意識してなかったけど、主役級で出てくるとじっくり眺められてもうなんか辛いですね。なんであんな出てくるだけで切ないのでしょうか。堺雅人の泣き笑い顔に唯一対抗できる役者だと思います。
				
				対する板尾も、ありえないほどラブドールの似合う中年を演じ切っていて驚きました。この映画が、暗くて妙なテーマなのにコミカルタッチな情けなさも残してるのは、ひとえに板尾の魅力ゆえだと思う。ラブドールからオナホ外して風呂場で洗ってるシーンが冒頭に出てくるんですけどこれがまた悲しいし笑えるし性的な恋愛の情けなさを非常によく体現してた。ああいうの出されるとBLなどは寓話としても完敗な気がします。その後も延々救われない、最後までひとりぼっちの板尾、なんとなく自分の未来を重ねて見てしまって泣けたね。もう人形でいいやとか思う心の最終形態はアレですよ、愛してる愛してるってラブドールに語りかけながらひとりでオナホ洗うのよ、それだって人間の姿というのがすごい究極的にワイルド。人間、私、ワイルド。（違う違う）
				
				んで、ペ・ドゥナも超かわいいんですよね、メイド服だけじゃなく、ひらひらふりふりのワンピースから超ミニまで、何よりラムネの空き瓶があんなに似合う女の子は既に絶滅したと思ってたけどペ・ドゥナがいましたかという感じです。驚きました。映像の中の話ですけど、たとえ映像でもラムネの空き瓶をあそこまで自然に使いこなそうとすると中二の代表映像作家岩井俊二大先生（←褒め言葉ですよ、DVDとかけっこう持ってるくらい見てますよ）くらいまで心を痛めつけないとダメじゃんとか思ってたけど全然、是枝監督ナチュラル。超ナチュラルに浜辺でARATAとデート、ラムネの空き瓶をわあーってかわいい声をあげながら拾うシークエンス、完璧です。非の打ちどころがなかった。
				
				こうした主人公に、過食症の女（星野真理※マジで見直した）とかニュースで見た殺人事件を自分がやったって思い込んで話してまわる老女とかその話を聞かされ続ける警察官とか老いに逆らい続ける悲しいOLとか変態青年とか今にも死にそうな老齢の元教師とかがぞくぞく出てきて、群像劇風になる。群像劇でないのは、常に空気人形にスポットが当たってるからですけど、街いっこ丸ごと一昔前の差別的なイメージで構成された閉鎖病棟みたいなんですよ。ロケ地は築地の奥のほう、戦前の建物とかまだ残ってるような地区で、そこから東を眺めるとエデンのショッピングモールのあたり、開発が進んでガンガン高いビルが建ってる地帯が見えるという。（ちょうど自分がいる映画館のあたりが対岸に見える超ラッキーな状態だった）ラブドールが動き出すみたいな退廃的な展開を、この景色がうまいことオシャレ仕立てに丸め込んでて、World&#8217;s End Girlfriendのカワイイ音楽ともすごく合っててよかった。今度ぜひ写真を撮りに行きたいと思います。高いカメラ買おう……。
				
				最終的にこの話、がんがん悲劇的な展開になってくんですけど、そこも敢えてネタバレすることにすると、人間みたいに動けるようになって嬉しくてしょうがない空気人形は、ビデオ屋の店員に恋をして自分のご主人様である中年男を捨て、キラキラ世界は美しいと思いながら生きようとするのに、やっぱどうしてもその体はビニールのままで、空気が抜けたらしぼむし、空気入れのポンプを捨てても年をとることはできないし、造物主である人形師（これまたオダジョーがえらい素敵な芝居をする）も絶対的な答えをくれるわけではなく、自分の仲間たちは「燃えないごみ」として捨てられる運命で、人間も所詮は「燃えるごみ」ですよと。一方ビデオ屋の兄ちゃんは、空気人形を見て「自分も同じようなもんだよ」と自虐的なことを言ってて、それを空気人形はもう心から信じちゃってこの兄ちゃんもビニールの人形なんだって思ってんのね、だからやっと思いが通じて兄ちゃんと結ばれそう、っていうときに悲しいことになる。まあこれもこの映画特有のエロシーンで、空気の抜けた空気人形に兄ちゃんが「息を吹き込む」という映像をして擬似的に性交のように見せてるわけなんですけどこれがまた卒倒するほどエロいシーンなんだけど、公開終了間際ですがぜひ映画館で見てください、空気人形はこのエロい行為を自分と同じ体を持つ（と思い込んでる）兄ちゃんにもしてあげたいと思い、兄ちゃんの腹をぶっ刺して「あなたの栓はどこ？」って聞くのよね、切ない、こんな切ない話ないだろ、結局兄ちゃんは血まみれになり息絶え燃えるごみの袋に入れられた挙句ゴミ捨て場に放置され、空気人形も愛を失ったと思って自ら燃えないごみ置き場に横たわる、エンディング。
				
				この怒涛の展開が本当に素晴らしいの一言に尽きる。私はなんだか感極まって泣きましたし、オナホ洗うシーンから地続きでこんな美しい最悪のエンディングに繋がるっていう、単館系の邦画ならではというかどっちかというと是枝映画ならではの気もするけど、ちょっと首とかが震えるレベルの感銘を受けました。バッドエンドとか破綻が多いとかそういうものは好きなのでたくさん見たり読んだりしましたが、これほど清濁どっちも持ってて尚且つ綺麗なオチというのは、滅多にない、というか初めてかもしれない。強いて言うなら「メゾン・ド・ヒミコ」や「嫌われ松子の一生」が似た感じだろうと思いますが。（岩井俊二までくると破綻の分量が明らかに多いしより一般向けになる）あとついでみたいに書くけど星野真理の中性的な顔立ちがストライク過ぎて困った。一撃必殺、隙のない顔をしています、この映画限定で。
				
				いやもうだらだら書いたので誰もここまで読まないとは思いますが、マジでこれは書きとめておかないと自分が後悔する気がしたので心ゆくまで今書かせてもらいました。今シーズン気になる映画たくさんあったのに、これだけでほぼお腹いっぱいになってしまった。まあでもヴェスペリアとカイジは見ます意地で。カイジ原作が死ぬほど面白かったんで+藤原竜也。とか最後に書いても明らかに蛇足だな、とにかく心に愛と夢と絶望があふれて刃物を研ぐみたいな感覚を取り戻せる気がしたので、おすすめですすごく。
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			<content:encoded><![CDATA[				<p>久々に忙しいし、毎度のことながら薬の飲み始めは副作用で胃腸がやられるんですが、追い討ちをかけるようにじゃがいもの毒に中りました。人体の異変には慣れているつもりの私でも、今回はびびったです。いやこれはない。はるか昔、小学校の調理実習でも似たような目に遭って以来三度目くらいです。ということはアルカロイド系の神経毒に極端に弱いんじゃないかと思います。（それならニコチンでとっくに死んでるだろ）とか冷静に分析している場合でもなく、朝から盛大にアレしまして虚脱、会社に電話したら爆笑されるし困ったものです。この毒は下手したら死ぬので爆笑は良くないよ!　でも生きてたのでまあよかったという感じです。有機栽培のやつは毒素も多いらしいからみんな気をつけてください。これでもかというほど厚めに皮むいたほうがいいで。私も調理には気をつけてたんだけど、とくに成長が早くて毒が作られやすい品種だったっぽい。医者も脱水に気をつけて胃腸薬飲んどけ程度だったし今はけろっとしています。</p>
				
				<p>それにしても先週見た「空気人形」がよかったです。是枝監督の新作。同監督は「誰も知らない」以降しつこく見てるんですが、「花よりもなほ」が期待したほどでもなかったのでちょっと疎遠になってて、しかし今回のテーマにあまりにも惹かれたので平日とぼとぼ遠征して見ました。今「東のエデン」スペシャル仕様になってるショッピングモールです。すっごいでかいパネル出てるし、アニメにも出てきた映画館内のバーではエデンをイメージしたカクテルとかあって感動した。カップル向けっぽすぎてさすがに入れなかったけど。（こと映画に関しては異常なほどお一人様指向なのですが、場末とかじゃないきちんとしたバーはさすがに気を使う）</p>
				
				<p>そんでだから「空気人形」がよかったという話です。ネタバレするけどいいよね？（答えは一応聞いておきます）</p>
				
				<p><span id="more-340"></span></p>
				
				<p>これあらすじを書かないとわけ分からないと思うので、先にあらすじを言っておくと、ある日突然ビニール製のラブドール（というかダッチワイフ、これが空気人形）が心を持って動き出す、という、そういう話です。私の夢が詰まりすぎててちょっと逆に怖いようなテーマです。ラブドールの持ち主は板尾創路、空気人形にペ・ドゥナ、空気人形がフラフラと恋をしてしまうビデオ屋の店員がARATAという、明らかにおかしい、いい意味で狂ってる配役です。ARATA、すごく好みですけどいわゆるイケメンではないし。</p>
				
				<p>しかしながらARATAの年のとり方の見事さといったらなかったです。「ピンポン」の頃の、どこか幼い感じがなくなって、ほんま、いい年の兄ちゃんになってました。でもあの暗さはそのまま。声も変わらない。「真夜中の弥次さん喜多さん」のときは妙な役すぎて全然意識してなかったけど、主役級で出てくるとじっくり眺められてもうなんか辛いですね。なんであんな出てくるだけで切ないのでしょうか。堺雅人の泣き笑い顔に唯一対抗できる役者だと思います。</p>
				
				<p>対する板尾も、ありえないほどラブドールの似合う中年を演じ切っていて驚きました。この映画が、暗くて妙なテーマなのにコミカルタッチな情けなさも残してるのは、ひとえに板尾の魅力ゆえだと思う。ラブドールからオナホ外して風呂場で洗ってるシーンが冒頭に出てくるんですけどこれがまた悲しいし笑えるし性的な恋愛の情けなさを非常によく体現してた。ああいうの出されるとBLなどは寓話としても完敗な気がします。その後も延々救われない、最後までひとりぼっちの板尾、なんとなく自分の未来を重ねて見てしまって泣けたね。もう人形でいいやとか思う心の最終形態はアレですよ、愛してる愛してるってラブドールに語りかけながらひとりでオナホ洗うのよ、それだって人間の姿というのがすごい究極的にワイルド。人間、私、ワイルド。（違う違う）</p>
				
				<p>んで、ペ・ドゥナも超かわいいんですよね、メイド服だけじゃなく、ひらひらふりふりのワンピースから超ミニまで、何よりラムネの空き瓶があんなに似合う女の子は既に絶滅したと思ってたけどペ・ドゥナがいましたかという感じです。驚きました。映像の中の話ですけど、たとえ映像でもラムネの空き瓶をあそこまで自然に使いこなそうとすると中二の代表映像作家岩井俊二大先生（←褒め言葉ですよ、DVDとかけっこう持ってるくらい見てますよ）くらいまで心を痛めつけないとダメじゃんとか思ってたけど全然、是枝監督ナチュラル。超ナチュラルに浜辺でARATAとデート、ラムネの空き瓶をわあーってかわいい声をあげながら拾うシークエンス、完璧です。非の打ちどころがなかった。</p>
				
				<p>こうした主人公に、過食症の女（星野真理※マジで見直した）とかニュースで見た殺人事件を自分がやったって思い込んで話してまわる老女とかその話を聞かされ続ける警察官とか老いに逆らい続ける悲しいOLとか変態青年とか今にも死にそうな老齢の元教師とかがぞくぞく出てきて、群像劇風になる。群像劇でないのは、常に空気人形にスポットが当たってるからですけど、街いっこ丸ごと一昔前の差別的なイメージで構成された閉鎖病棟みたいなんですよ。ロケ地は築地の奥のほう、戦前の建物とかまだ残ってるような地区で、そこから東を眺めるとエデンのショッピングモールのあたり、開発が進んでガンガン高いビルが建ってる地帯が見えるという。（ちょうど自分がいる映画館のあたりが対岸に見える超ラッキーな状態だった）ラブドールが動き出すみたいな退廃的な展開を、この景色がうまいことオシャレ仕立てに丸め込んでて、World&#8217;s End Girlfriendのカワイイ音楽ともすごく合っててよかった。今度ぜひ写真を撮りに行きたいと思います。高いカメラ買おう……。</p>
				
				<p>最終的にこの話、がんがん悲劇的な展開になってくんですけど、そこも敢えてネタバレすることにすると、人間みたいに動けるようになって嬉しくてしょうがない空気人形は、ビデオ屋の店員に恋をして自分のご主人様である中年男を捨て、キラキラ世界は美しいと思いながら生きようとするのに、やっぱどうしてもその体はビニールのままで、空気が抜けたらしぼむし、空気入れのポンプを捨てても年をとることはできないし、造物主である人形師（これまたオダジョーがえらい素敵な芝居をする）も絶対的な答えをくれるわけではなく、自分の仲間たちは「燃えないごみ」として捨てられる運命で、人間も所詮は「燃えるごみ」ですよと。一方ビデオ屋の兄ちゃんは、空気人形を見て「自分も同じようなもんだよ」と自虐的なことを言ってて、それを空気人形はもう心から信じちゃってこの兄ちゃんもビニールの人形なんだって思ってんのね、だからやっと思いが通じて兄ちゃんと結ばれそう、っていうときに悲しいことになる。まあこれもこの映画特有のエロシーンで、空気の抜けた空気人形に兄ちゃんが「息を吹き込む」という映像をして擬似的に性交のように見せてるわけなんですけどこれがまた卒倒するほどエロいシーンなんだけど、公開終了間際ですがぜひ映画館で見てください、空気人形はこのエロい行為を自分と同じ体を持つ（と思い込んでる）兄ちゃんにもしてあげたいと思い、兄ちゃんの腹をぶっ刺して「あなたの栓はどこ？」って聞くのよね、切ない、こんな切ない話ないだろ、結局兄ちゃんは血まみれになり息絶え燃えるごみの袋に入れられた挙句ゴミ捨て場に放置され、空気人形も愛を失ったと思って自ら燃えないごみ置き場に横たわる、エンディング。</p>
				
				<p>この怒涛の展開が本当に素晴らしいの一言に尽きる。私はなんだか感極まって泣きましたし、オナホ洗うシーンから地続きでこんな美しい最悪のエンディングに繋がるっていう、単館系の邦画ならではというかどっちかというと是枝映画ならではの気もするけど、ちょっと首とかが震えるレベルの感銘を受けました。バッドエンドとか破綻が多いとかそういうものは好きなのでたくさん見たり読んだりしましたが、これほど清濁どっちも持ってて尚且つ綺麗なオチというのは、滅多にない、というか初めてかもしれない。強いて言うなら「メゾン・ド・ヒミコ」や「嫌われ松子の一生」が似た感じだろうと思いますが。（岩井俊二までくると破綻の分量が明らかに多いしより一般向けになる）あとついでみたいに書くけど星野真理の中性的な顔立ちがストライク過ぎて困った。一撃必殺、隙のない顔をしています、この映画限定で。</p>
				
				<p>いやもうだらだら書いたので誰もここまで読まないとは思いますが、マジでこれは書きとめておかないと自分が後悔する気がしたので心ゆくまで今書かせてもらいました。今シーズン気になる映画たくさんあったのに、これだけでほぼお腹いっぱいになってしまった。まあでもヴェスペリアとカイジは見ます意地で。カイジ原作が死ぬほど面白かったんで+藤原竜也。とか最後に書いても明らかに蛇足だな、とにかく心に愛と夢と絶望があふれて刃物を研ぐみたいな感覚を取り戻せる気がしたので、おすすめですすごく。</p>
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		<title>キングはにんじんを食べるか</title>
		<link>http://dutch-roll.com/review/movie/313.html</link>
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		<pubDate>Fri, 04 Sep 2009 02:17:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>matono</dc:creator>
				<category><![CDATA[movie]]></category>

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		<description><![CDATA[				夏も終わりかけになってから見てきました、サマーウォーズ。先日エヴァを（1X年ぶりに）見て懐かしさとともに心底感動しまして、日本はアニメだねと、劇場版MWで絶望した心が蘇りまして、じゃあもうサマーウォーズは見とくしかない。そもそもネットでも評価が高かったし、プチオンリーとかもあるくらいだし、期待に胸も膨らみます。そしてまったく期待を裏切らない素晴らしい映画でした!　以下ネタバレあるので続きで。
				
				
				
				技術的なリアリティ
				
				エヴァもなんですけど、細かい点を除けば技術的に無理がなさそうに見えるのがまずすごいと思います。なんかリアリティがある。劇場版MWみたいな、特定人物を顔認識するでもなくカメラが自動追尾したりとか、銀行員のPC画面がおそろしく豪華なGUIだったりとか、時代設定が現代であるにも関わらず「無茶な」あるいは「無駄に万能な」技術が登場するのって、やっぱしちょっと冷めるのです。
				
				その点サマーウォーズは、各種SNSやセカンドライフみたいな仮想空間やMMORPGが加速度的に成長したらまあOZみたいにもなるよねとか、アバターたちが異常にリアルに動いてるのも「バーチャルリアリティの中の映像を想像した誰かの頭の中の画面」として見るとすごく納得感がある。実際にカジノをキャッシュレス化してネットワーク対応させる、とかいう実験もあったはずなので、AIのディーラーと対決なんてのは余裕でありえるし、キャッシュレス化というのもけっこう面白くて賭け金が必ずしも現実の通貨と同等の価値観を持たない可能性がある、つまりなんというか、「現金」が持ってるようなリアリティはむしろ失われてよくて、アホみたいな高額配当もありえるし、国を賭けてとか世界を賭けてとか、コンピュータだらけのカジノでアバターじゃない現実の人間が言い出してもおかしくない、と個人的には思います。
				
				まあね、SF的な要素に納得できるかどうかなんて個人差すごい大きい話だと思うけど……ゆえに私にはすごく「ありえる近未来」に思えたんですけど。だってラブマシーンのような「好奇心を持った」AIを開発するとしたらって考えるとさ、設計がすぐ浮かぶわけじゃないけど、セル・オートマトンとかライフゲームとかみたいに、自分のメモリ領域を無限増幅させる何か、とか、それをMMORPGの基幹プログラムに埋める感じかな、みたいな、想像の余地が余裕であってですね、既にリアリティ関係なく楽しいし!!　（楽しいけど、私はこういう再帰的な論理モデルがものすごく苦手だから途中でこんがらがる）
				
				あとチャット画面とかがTwitterクライアントっぽいのも「いいねいいね」って感じだったり。パンフレット読んでみたら、監督の言ってることがすごくよく分かるというか、「昔はSFものには聞けばなんでも答えてくれる天才博士の存在がわりと必須だったけど、現代の人たちは分からないことがあったらまずインターネットで調べるでしょう?」という、その感覚が鋭いと思う。そういう発想から「敵＝AI」になったからこその、説得力があったんだなと思って。
				
				そんな感じで、リアリティあるのかないのかというより、「ありえなくないしあったら面白い」とその先を追究したいと思わせられるかどうかなんかな。そういう意味でエヴァもサマーウォーズも夏の二大アニメはきちんとツボを押さえてた!
				
				キャラ萌えもある!
				
				私がどのキャラを好きかといったらそりゃもうキングカズマですよ。（アバターのほう）オープニングのとこでちょっと出てくるじゃないですか、あの立ち姿でキュンと来てしまいまして、普段だったらありえない方向性なんだけど、なんかあの音楽と一緒にジャーンて出てくる「KING」の文字列に私は惚れたんだ!!　現実の佳主馬くんも全然好みですが、声の谷村美月が……あの声がなぜかどうしても受け入れがたい、最後まで私は佳主馬って実は女の子なのかなと思ってました。本気で長男らしいけど。うーんやっぱりぜひとも声優さんにやってほしかったな佳主馬……だけじゃなく全キャラ。
				
				さてキングはキングで大好きですが、侘助さんも好き。あの性格と顔で41歳というプロフィールに、むしろプロフィールにドキドキが止まらない。せいぜい30歳くらいかと思ってたのに。41歳がばあちゃんばあちゃんって嬉しそうにさあ、叱られたら拗ねて出てったり、ナツキのような小娘でさえうまいこと煙に巻いてるようで巻けていない（パスワードばれてる）。あんなかわいい41歳いていいんですか、かわいさが犯罪級ですか。そして侘助さんを幸せにできる人材が陣内家にはいないという。サーチまわったら健二が絡んでくるのが予想通り多かったのですが、健二じゃ侘助さんは手に余るだろう、というか健二は一人っ子なのに“健二”なの?
				
				そうなってくるとカズマ様が侘助さんを、とか考えないでもないんですが、これもちょっと無理があるというか、カズマもカズマで似たような性格してるからな……侘助よりはしっかりしてるけど。感情表現も素直だけどさ。というわけで萌えはするけど全然カップリングとかに出来ないとっちらかった状態であります。健二はもう佐久間と付き合えばいいと思います。ただしアバターに関していえばキング×仮ケンジがすごい好きなんですけど。ビジュアル的に。キングってウサギさんだからにんじん食べるのかなあ……鼻血出そう。あーそうか侘助さんと同年代なら自衛隊の理一さんがいるな。（結婚してるけど）←間違えた、独身だわあの人。でも理一さんかっこよすぎて怖い。
				
				強固で安心感のあるストーリー
				
				うちの弟などは「若者が昔はよかった感出すの醜悪」とかひねくれたことを言ってましたが、陣内家は「古き良き日本」とは違う、単なる大家族っつーか。しかもあの人たち大人数でずっと同じ家で暮らしてるわけじゃないし、単に非日常なんですよね、非日常のちょっとした戦争、サマーウォーズ。しかももう、見始めた時点から敵は明らかで、絶対に陣内家が勝つって分かってるウォーゲームなわけです、その安心感があってなお、引き込まれる脚本に仕上がってる、もはや「100%オリジナルの」物語なんてそう生まれないのですから、あわせ技もひとつのストーリーテリング、あの完成度なら私はすごく好き。
				
				しかも私、なんか分からんけど泣きまくりだったよー。おばあちゃんのかっこよさでまず泣いて（電話かけまくって「あんたならできる」って言うシーン）、次にラブマシーンを最初に追い詰めるとこ（城のかたちをしたスパコンに誘い込むところ）でまた泣き、その後わりかし泣きっぱなしではあったんだけど、最後のこいこいでは危うく画面が見えなくなるところでした。まあ最近精神的に落ち込んでたことも関係してるけど。年とるほどに涙もろくなるのであった。
				
				それでなんか、示唆を得たように思ったのは、エネルギーの連鎖と爆発というか、「ナツキ、ぼくのアカウント預けます」のあの連鎖の中に確実に観客も巻き込まれてて、あの瞬間みんな自分のアカウントをナツキに預けてるんだと思うんですよね（ナツキが嫌いでなければ）、それが映像で視覚的にばばばっと、地球規模にまで引いてくカメラワークで鳥肌たつっていうか、映画の醍醐味ですよねああいう派手さ、そしてみんながナツキの勝利を確信しながらも祈ってる、そこにちゃんとタメもあって、心の準備ができたところで一番大きな爆発が起こる、繋がり・連鎖・エネルギー・タメ・爆発・勝利＋音響、という、まるで少年まんがの典型のような、本当に見事な演出だと思います。
				
				ただあのタイミングでジョンとヨーコがアイテムを携えて出てくるなら、もっと前にジョンとヨーコでAIを排斥できなかったのか、とか一瞬思ったけど。いや、あの、野暮なツッコミでした。
				
				まとめると
				
				いやーもう実に素晴らしいというか好きな感じの映画だった。エヴァは懐かしすぎて泣きまくりになるし、なんかあのBGMもう聴いただけで胸が痛いからもう一回見に行ったら心臓止まりそうだとか思って次はBDで、と決意したんですけど、サマーウォーズは何回でも劇場で見たいなあ。公開してだいぶ経つのにまだ満席近く人が入ってて、多分私と同じように何回目かの人も少なくないんだと思う。（あとリアル高校生が見に来ててたまたま隣が高校生の男の子だったのでボロ泣きしてるのがクソ恥ずかしかったです。彼らはとくに感動している様子なかった）
				
				時かけは「おじさんの願望のようなものが後ろに透けて見える気がして辛い」という残念な感想を抱いた私だけども、サマーウォーズはフェティシズムをギャグで片付けるくらいにはサッパリしててほんと気持ちよく見られる、ここんとこではもっとも良く出来た映画ではないかと思います。マッドハウスもさすがです。CGの技術半端ない。深い歴史をうかがわせる。というかもうマッドハウス行きてぇよーうわーん。
				
				なんとなく流れで気が向いたので「ぼくの地球を守って」を読み始めました。読んでないのが恥ずかしかったんだ。それについてはまた次回。
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			<content:encoded><![CDATA[				<p>夏も終わりかけになってから見てきました、サマーウォーズ。先日エヴァを（1X年ぶりに）見て懐かしさとともに心底感動しまして、日本はアニメだねと、劇場版MWで絶望した心が蘇りまして、じゃあもうサマーウォーズは見とくしかない。そもそもネットでも評価が高かったし、プチオンリーとかもあるくらいだし、期待に胸も膨らみます。そしてまったく期待を裏切らない素晴らしい映画でした!　以下ネタバレあるので続きで。</p>
				
				<p><span id="more-313"></span></p>
				
				<h2>技術的なリアリティ</h2>
				
				<p>エヴァもなんですけど、細かい点を除けば技術的に無理がなさそうに見えるのがまずすごいと思います。なんかリアリティがある。劇場版MWみたいな、特定人物を顔認識するでもなくカメラが自動追尾したりとか、銀行員のPC画面がおそろしく豪華なGUIだったりとか、時代設定が現代であるにも関わらず「無茶な」あるいは「無駄に万能な」技術が登場するのって、やっぱしちょっと冷めるのです。</p>
				
				<p>その点サマーウォーズは、各種SNSやセカンドライフみたいな仮想空間やMMORPGが加速度的に成長したらまあOZみたいにもなるよねとか、アバターたちが異常にリアルに動いてるのも「バーチャルリアリティの中の映像を想像した誰かの頭の中の画面」として見るとすごく納得感がある。実際にカジノをキャッシュレス化してネットワーク対応させる、とかいう実験もあったはずなので、AIのディーラーと対決なんてのは余裕でありえるし、キャッシュレス化というのもけっこう面白くて賭け金が必ずしも現実の通貨と同等の価値観を持たない可能性がある、つまりなんというか、「現金」が持ってるようなリアリティはむしろ失われてよくて、アホみたいな高額配当もありえるし、国を賭けてとか世界を賭けてとか、コンピュータだらけのカジノでアバターじゃない現実の人間が言い出してもおかしくない、と個人的には思います。</p>
				
				<p>まあね、SF的な要素に納得できるかどうかなんて個人差すごい大きい話だと思うけど……ゆえに私にはすごく「ありえる近未来」に思えたんですけど。だってラブマシーンのような「好奇心を持った」AIを開発するとしたらって考えるとさ、設計がすぐ浮かぶわけじゃないけど、セル・オートマトンとかライフゲームとかみたいに、自分のメモリ領域を無限増幅させる何か、とか、それをMMORPGの基幹プログラムに埋める感じかな、みたいな、想像の余地が余裕であってですね、既にリアリティ関係なく楽しいし!!　（楽しいけど、私はこういう再帰的な論理モデルがものすごく苦手だから途中でこんがらがる）</p>
				
				<p>あとチャット画面とかがTwitterクライアントっぽいのも「いいねいいね」って感じだったり。パンフレット読んでみたら、監督の言ってることがすごくよく分かるというか、「昔はSFものには聞けばなんでも答えてくれる天才博士の存在がわりと必須だったけど、現代の人たちは分からないことがあったらまずインターネットで調べるでしょう?」という、その感覚が鋭いと思う。そういう発想から「敵＝AI」になったからこその、説得力があったんだなと思って。</p>
				
				<p>そんな感じで、リアリティあるのかないのかというより、「ありえなくないしあったら面白い」とその先を追究したいと思わせられるかどうかなんかな。そういう意味でエヴァもサマーウォーズも夏の二大アニメはきちんとツボを押さえてた!</p>
				
				<h2>キャラ萌えもある!</h2>
				
				<p>私がどのキャラを好きかといったらそりゃもうキングカズマですよ。（アバターのほう）オープニングのとこでちょっと出てくるじゃないですか、あの立ち姿でキュンと来てしまいまして、普段だったらありえない方向性なんだけど、なんかあの音楽と一緒にジャーンて出てくる「KING」の文字列に私は惚れたんだ!!　現実の佳主馬くんも全然好みですが、声の谷村美月が……あの声がなぜかどうしても受け入れがたい、最後まで私は佳主馬って実は女の子なのかなと思ってました。本気で長男らしいけど。うーんやっぱりぜひとも声優さんにやってほしかったな佳主馬……だけじゃなく全キャラ。</p>
				
				<p>さてキングはキングで大好きですが、侘助さんも好き。あの性格と顔で41歳というプロフィールに、むしろプロフィールにドキドキが止まらない。せいぜい30歳くらいかと思ってたのに。41歳がばあちゃんばあちゃんって嬉しそうにさあ、叱られたら拗ねて出てったり、ナツキのような小娘でさえうまいこと煙に巻いてるようで巻けていない（パスワードばれてる）。あんなかわいい41歳いていいんですか、かわいさが犯罪級ですか。そして侘助さんを幸せにできる人材が陣内家にはいないという。サーチまわったら健二が絡んでくるのが予想通り多かったのですが、健二じゃ侘助さんは手に余るだろう、というか健二は一人っ子なのに“健二”なの?</p>
				
				<p>そうなってくるとカズマ様が侘助さんを、とか考えないでもないんですが、これもちょっと無理があるというか、カズマもカズマで似たような性格してるからな……侘助よりはしっかりしてるけど。感情表現も素直だけどさ。というわけで萌えはするけど全然カップリングとかに出来ないとっちらかった状態であります。健二はもう佐久間と付き合えばいいと思います。ただしアバターに関していえばキング×仮ケンジがすごい好きなんですけど。ビジュアル的に。キングってウサギさんだからにんじん食べるのかなあ……鼻血出そう。あーそうか侘助さんと同年代なら自衛隊の理一さんがいるな。（結婚してるけど）←間違えた、独身だわあの人。でも理一さんかっこよすぎて怖い。</p>
				
				<h2>強固で安心感のあるストーリー</h2>
				
				<p>うちの弟などは「若者が昔はよかった感出すの醜悪」とかひねくれたことを言ってましたが、陣内家は「古き良き日本」とは違う、単なる大家族っつーか。しかもあの人たち大人数でずっと同じ家で暮らしてるわけじゃないし、単に非日常なんですよね、非日常のちょっとした戦争、サマーウォーズ。しかももう、見始めた時点から敵は明らかで、絶対に陣内家が勝つって分かってるウォーゲームなわけです、その安心感があってなお、引き込まれる脚本に仕上がってる、もはや「100%オリジナルの」物語なんてそう生まれないのですから、あわせ技もひとつのストーリーテリング、あの完成度なら私はすごく好き。</p>
				
				<p>しかも私、なんか分からんけど泣きまくりだったよー。おばあちゃんのかっこよさでまず泣いて（電話かけまくって「あんたならできる」って言うシーン）、次にラブマシーンを最初に追い詰めるとこ（城のかたちをしたスパコンに誘い込むところ）でまた泣き、その後わりかし泣きっぱなしではあったんだけど、最後のこいこいでは危うく画面が見えなくなるところでした。まあ最近精神的に落ち込んでたことも関係してるけど。年とるほどに涙もろくなるのであった。</p>
				
				<p>それでなんか、示唆を得たように思ったのは、エネルギーの連鎖と爆発というか、「ナツキ、ぼくのアカウント預けます」のあの連鎖の中に確実に観客も巻き込まれてて、あの瞬間みんな自分のアカウントをナツキに預けてるんだと思うんですよね（ナツキが嫌いでなければ）、それが映像で視覚的にばばばっと、地球規模にまで引いてくカメラワークで鳥肌たつっていうか、映画の醍醐味ですよねああいう派手さ、そしてみんながナツキの勝利を確信しながらも祈ってる、そこにちゃんとタメもあって、心の準備ができたところで一番大きな爆発が起こる、繋がり・連鎖・エネルギー・タメ・爆発・勝利＋音響、という、まるで少年まんがの典型のような、本当に見事な演出だと思います。</p>
				
				<p>ただあのタイミングでジョンとヨーコがアイテムを携えて出てくるなら、もっと前にジョンとヨーコでAIを排斥できなかったのか、とか一瞬思ったけど。いや、あの、野暮なツッコミでした。</p>
				
				<h2>まとめると</h2>
				
				<p>いやーもう実に素晴らしいというか好きな感じの映画だった。エヴァは懐かしすぎて泣きまくりになるし、なんかあのBGMもう聴いただけで胸が痛いからもう一回見に行ったら心臓止まりそうだとか思って次はBDで、と決意したんですけど、サマーウォーズは何回でも劇場で見たいなあ。公開してだいぶ経つのにまだ満席近く人が入ってて、多分私と同じように何回目かの人も少なくないんだと思う。（あとリアル高校生が見に来ててたまたま隣が高校生の男の子だったのでボロ泣きしてるのがクソ恥ずかしかったです。彼らはとくに感動している様子なかった）</p>
				
				<p>時かけは「おじさんの願望のようなものが後ろに透けて見える気がして辛い」という残念な感想を抱いた私だけども、サマーウォーズはフェティシズムをギャグで片付けるくらいにはサッパリしててほんと気持ちよく見られる、ここんとこではもっとも良く出来た映画ではないかと思います。マッドハウスもさすがです。CGの技術半端ない。深い歴史をうかがわせる。というかもうマッドハウス行きてぇよーうわーん。</p>
				
				<p>なんとなく流れで気が向いたので「ぼくの地球を守って」を読み始めました。読んでないのが恥ずかしかったんだ。それについてはまた次回。</p>
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		<title>命ある限りMW映画版にはツッコミ続ける</title>
		<link>http://dutch-roll.com/review/movie/290.html</link>
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		<pubDate>Sun, 09 Aug 2009 14:13:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>matono</dc:creator>
				<category><![CDATA[movie]]></category>

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		<description><![CDATA[				
				
				ちょっと前にこれは見なければと思ったので見てきました。映画版MW。公開終了間近だったから一人で見に行ったんですけど、一人で正解だったと思います。あまりのつまんなさにフリースタイルでニヤニヤしまくったわ!　というわけで、レビューします。こき下ろしまくり＋ネタバレしまくりなので、映画版もお気に入りという方や前情報なしで見たい方はご注意。ついでに映画自体がPG-12ですから、お子様もご注意。
				
				
				
				ともかくティクビ映画である
				
				レビュー久しぶりで緊張する。まあどうでもいいけど私、見る直前に一人でしこたまビールなど飲んでいた（ワンコインで地ビール飲めるっていうからついさ……）ため、オープニング始まる前に二回、どうでもいいシーンで一回尿意に襲われて席を立っています。映画の前にビールは二度と飲むまいって思いました。
				
				さて、で、オープニングなんですけど。島民がすげー惨殺されます。原作どおりかな、と思ったけど、原作は神経ガスのみの異様なシーンなのに、映画版オープニングは火器も出ます。火炎放射器です。この時点で既に「これはアカン……」ていう予感がぷんぷんしたんですが、続けて見ておりますと、軍隊に引きずられていく島民（エキストラ）のティクビが、なんかすげー立ってる!!　私すごく気になりました。誰もそんなとこチェックしてねーよって?　そうだろうなあ……。
				
				しばらく見てると、神父役の山○孝之（伏字……）が登場するわけですが、たかゆき、すげー鍛えてるのね、鍛えてるから、胸筋の盛り上がりが半端ない。その半端なき活火山の頂点に君臨するティクビがね、これまた超分かります。お前某隊長か、っていうくらいでした。私すごく気になりました。
				
				神父さんしっかり
				
				原作の賀来神父といえば、名前は巌、がっしりした男くさい体躯の小心者です。（言い切った）しかしながら映画版は山○孝之、なんかまあ、意図は分かるつもりでいました。若い子受けとかね、見た目的なとこも狙っていかないと映画も食っていけねーじゃん。
				
				でも、明らかに製作者の意図が分からない描写。それが、両手のひらを合わせて祈る神父、です。つまり合掌。合掌は仏教だろ!?　違うの!??
				
				ということでちょっと調べてみたところ、キリスト教で合掌もなくはないそうです。知らんかった……ただまあ絵的にキリスト教では手を組み合わせるのが「祈り」の表現として伝わりやすいかなと思われるので、やっぱりちょっと不思議ですね。意図があって合掌としたなら、その説明は欲しかったなあ……十字架とかのモチーフはこれでもかと出してくるわりに変な感じです。
				
				あと、あんまり関係ないですけど山○孝之、インタビューとかで「結城役が楽しそうで羨ましい」「男ならカラスみたいな黒服が一番でしょ」とか色々面白いこと言いすぎです。もうあの胸筋といい頭の悪そうな点といい、なんというか確かに山○孝之が結城でもよかったんじゃ、と思わなくはないです。
				
				無駄なアクションシーンが多すぎる
				
				わりと真面目に批判しますと、前半のカーチェイス要らんやろ!!　カーチェイスっていうか、カーが追ってるのはトレインなので別にカーチェイスでもなんでもないわけですけど、派手さを出すためなのかなんなのか、追っかけっこしすぎ。結城は最強の悪役で、あんなことしても絶対に捕まらない、しかも手口すら闇に葬られる的なのが似合うと思っていたのに、単純明快なアクション映画になってしまっていて大変残念でした。
				
				つーかそれなら全編アクションだけで貫けばいいのに、変に人情的なシーンも絡んでくるし、わけが分かりません。あれは玉○宏に白いスーツを着せたかっただけだろ!
				
				似合ってましたけどね、白いスーツ。私、玉○宏は男前過ぎて逆に苦手なんですよ、なんですけど、あの変態くさい黒のノースリーブからのぞく上腕筋ね、あれだけは国宝だと思ったわ。あの上腕筋が怒りとか屈辱に震える方向でいってほしかったですよね、アクションというのなら。だって巨乳は出てきたら揺れるじゃん、美しい筋肉もそうであってほしい。
				
				いっこだけ萌えたPG-12シーン
				
				暴力描写は多いんでPG-12なのは分かるんだけど、ぬるいですよ。原作の胸が悪くなるようなシーンを想像してると肩透かし。ただし、いっこだけ私のハートを萌えさせる描写がありまして、それがですね、新米刑事が蜘蛛の巣にかかったみたいな形で拘束されて吊られてて、口も皮の拘束具で覆われてるのね、それを見つけた山○孝之が慌てて口から皮のそれを外すと、どういう仕組みか新米刑事の頚動脈が切れて、ぴゅーぴゅー血が噴き出すんですよね、それ見た山○孝之が泣きながら一生懸命頚動脈をおさえて血を止めようとするんだけど、血まみれになるばかりで新米刑事が事切れる。
				
				という、この一連のシークエンスは最高だったよ!!　もはやMW全然関係ねーけどな!!
				
				あれが萌えるというのを、監督が見越してたんだとすると監督を見直さないわけにはいかないくらいです。しかし「それを外すと血管が切れるように細工した」ってツッコミどころありすぎだよ。バネと刃ですかね。ありえなくはないか。そのあと登場した玉○宏とか、山○孝之が死体を引きずるとことか、全部どうでもよくなるくらいキュンとくる萌えシーンではありました。
				
				他はPG-12ってどこら辺だったんだろう……銃で頭ぶち抜いてるのも別にグロくはなかったし、石田ゆり子もきれいに死んでたし、悪が滅びないってあたりかな。
				
				ストーリーは原作と120%別物
				
				分かってたけど呆れるほど別物でしたよ。なんといっても、性的なシーンがゼロ。完全に影もかたちもありません。手塚治虫の「MW」といったらもう性倒錯も含めて悪すぎるエンターテイメントに化けてるじゃないですか、そういうのが一切ない。あれはMWじゃありません。モウとかムフとかです。
				
				ここまで性的な要素をそぎ落とされてると、なんか監督童貞なんじゃないの、と疑わざるをえないです。いやセクハラ的な意味じゃなくて、精神的にというか、性をエンターテイメントだと思えない程度にはピュアなんだろうというか。それは別に悪いことじゃない、責めようと思ってるわけじゃ全然ないんですけど、そういう場合はMWを選んじゃだめでしょ、もっとあったでしょ単にダークなだけならほかにもいっぱい。
				
				ユーキミチオは性的にも悪魔であって、神父さんはその悪魔に翻弄されて性と生すべてを失う、それでもまだ滅びない完璧な悪、みたいのがMWというか私が思うMW。
				
				映画はねー……一回神父さんが海に落ちたときさ、結城が「玩具を落とした」って言い方するんですよね、玩具じゃねーだろと。原作でも口頭でそう表現するシーンはあったかもしれんけど、結城は賀来が「神父」であることに自らの枷を見出しているというか、そういう感じですからね、玩具とは思ってないですよという。口とは裏腹、という表現ならあれは短すぎる。
				
				ぶっちゃけ「一回海に落ちた神父さんが実は生きててまた海に落ちる」っていうのがクライマックスなんだけど、あんまりだろ、それ。むしろ笑ったわ!!
				
				パンフレットより「直接描写はありませんが……」
				
				と、このように映画だけを見たのち色々悔しがった私ですが、パンフレット読んでびっくりですよ、「結城と賀来のあいだには肉体関係がありますから、それを意識して演じてください」と監督が言ってたり、「直接描かなかった分、濃厚な愛になってるかも」「視線を追うと分かるようになってますよ」「同性愛は表現したつもりです」という。
				
				えええ!?
				
				同性愛表現に造詣が深い（と敢えて言っときます）この私がだよ、全然そんなの感じなかったですよ。一緒に死んでくれだのなんだの言うシーンとか、神父さんが包丁を握り締めて結城を見つめるシーンとかも、苦悩は分かるけど「肉体関係を含む愛」かというと無理があります。そんなんよっぽど少年ジャンプとかのが感じるわ、愛。
				
				という、すごく残念です。ひとコマでもいいからベッドシーン描けばよかったじゃん。なんか「キスシーンも描いたけど同性愛ではない」と言い切った伝説の韓国萌え映画「王の男」とは真逆の出来ですよね。つかもう何度も言ってるけど結城は性の覇者だからね!!　女ともある意味犬とも交接するじゃん、それが神父さんにだけはネコになるってのがさあ、ああもうそういうとこがさあ……!!　だから単純に同性愛なだけじゃだめなんだって、それだけじゃ怖くないじゃん。というか別に賀来も結城も最初からホモじゃないじゃん。愛というなら愛だけは人間愛で、でも間違って肉体も結びついちゃって嫌々なのに離れられないってのがキモじゃんよー!!
				
				悔しがる私です。さらにパンフレットにはこんなことも書いてある。
				
				「この映画はMWと結城と賀来の三角関係なんです。賀来は結城を好きなのに、結城はMWを好き。最後に賀来は結城の好きなオンナを奪って死ぬ」
				
				馬鹿も大概にしろやーーーーー!!!!
				
				100%勘違いだと思いますし、その解釈でよく手塚プロがOKしたなと。スタッフが参考にした映画が8割がた「24」だって言ってるし、その時点で期待はしてませんでしたけどまさかここまでとは……。
				
				手塚先生は笑って見てそう
				
				手塚先生は天国で怒ってるんじゃないかな、と一瞬思ったんですけど、違うね、絶対笑ってらっしゃると思います。「ふはは、おれの漫画のが100倍おもしれーよそう簡単に映画なんかになってたまるかバーカ」って。そうならいいなあ……。
				
				ここまで解釈違うと、逆に笑うしかない。
				
				クライマックスもわけが分からない
				
				これは純粋にツッコミですけど、原作のラストで賀来は、飛行機の中には民間人もいるし確実に自分が背負って死ぬしかないと判断した感じで、あと付け加えるなら結城との関係に心底疲れてMWごと自殺したんですけど、映画版そこまでのモチベーションあった?　あの状況だったらまあMWだけ機外に落とせば済んだんじゃないでしょうか。どのみちMWが消えたらあの飛行機は軍の戦闘機で撃墜されるんじゃん、MWより危険な結城と共に確実にこの世から消えたいと思ったなら、MWだけ捨てて自分は結城を抱きしめるとかして撃たせれば確実だったと思うんですよ。
				
				そうでないなら、せめて結城を泣かせるべきだったというか。というかもう、原作は結城が実は生きてるのもすごくスムーズに表現されてるし、生き残った結城の目的がまったく分からないぶんより不気味でぞっとするラストなんだけど、なんだ映画版、なんで飛行機がきれいに爆発したのに生きてんの?　そんで、何で賀来死んだのに全然スタンス変わってないの?
				
				ツッコミもさすがに疲れました
				
				ティクビとか頚動脈くらいしか楽しみどころがなかったといえばそれまでですが、この、「異常につまんないものを見た」と胸を張って言えるのでその点ではまあ劇場で見ておいてよかったと思います。お前アホか、と思われたら見ないほうがいいと思います。期待してなかった私ですらこうですから、期待があるなら言わずもがな。
				
				参考までにつまんなさで言うと、「SHINOBI」並ですよね。まだ「ハチミツとクローバー」映画版とか「ピューと吹く！ジャガー THE MOVIE（レビューもあるよ）」のが面白いです。それでいくと「NANA」一作目なんか神っすよ。
				
				というわけでまたしても地ビールを飲みつつ尿を出しつつレビューでした。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<p><img style="float: right;" src="http://dutch-roll.com/wp-content/uploads/2009/08/200908092149000.jpg" alt="MWパンフレット" /></p>
				
				<p>ちょっと前に<a href="http://dutch-roll.com/as-always/257.html">これは見なければと思った</a>ので見てきました。映画版MW。公開終了間近だったから一人で見に行ったんですけど、一人で正解だったと思います。あまりのつまんなさにフリースタイルでニヤニヤしまくったわ!　というわけで、レビューします。こき下ろしまくり＋ネタバレしまくりなので、映画版もお気に入りという方や前情報なしで見たい方はご注意。ついでに映画自体がPG-12ですから、お子様もご注意。</p>
				
				<p><span id="more-290"></span></p>
				
				<h2>ともかくティクビ映画である</h2>
				
				<p>レビュー久しぶりで緊張する。まあどうでもいいけど私、見る直前に一人でしこたまビールなど飲んでいた（ワンコインで地ビール飲めるっていうからついさ……）ため、オープニング始まる前に二回、どうでもいいシーンで一回尿意に襲われて席を立っています。映画の前にビールは二度と飲むまいって思いました。</p>
				
				<p>さて、で、オープニングなんですけど。島民がすげー惨殺されます。原作どおりかな、と思ったけど、原作は神経ガスのみの異様なシーンなのに、映画版オープニングは火器も出ます。火炎放射器です。この時点で既に「これはアカン……」ていう予感がぷんぷんしたんですが、続けて見ておりますと、軍隊に引きずられていく島民（エキストラ）のティクビが、なんかすげー立ってる!!　私すごく気になりました。誰もそんなとこチェックしてねーよって?　そうだろうなあ……。</p>
				
				<p>しばらく見てると、神父役の山○孝之（伏字……）が登場するわけですが、たかゆき、すげー鍛えてるのね、鍛えてるから、胸筋の盛り上がりが半端ない。その半端なき活火山の頂点に君臨するティクビがね、これまた超分かります。お前某隊長か、っていうくらいでした。私すごく気になりました。</p>
				
				<h2>神父さんしっかり</h2>
				
				<p>原作の賀来神父といえば、名前は巌、がっしりした男くさい体躯の小心者です。（言い切った）しかしながら映画版は山○孝之、なんかまあ、意図は分かるつもりでいました。若い子受けとかね、見た目的なとこも狙っていかないと映画も食っていけねーじゃん。</p>
				
				<p>でも、明らかに製作者の意図が分からない描写。それが、両手のひらを合わせて祈る神父、です。つまり合掌。合掌は仏教だろ!?　違うの!??</p>
				
				<p>ということでちょっと調べてみたところ、キリスト教で合掌もなくはないそうです。知らんかった……ただまあ絵的にキリスト教では手を組み合わせるのが「祈り」の表現として伝わりやすいかなと思われるので、やっぱりちょっと不思議ですね。意図があって合掌としたなら、その説明は欲しかったなあ……十字架とかのモチーフはこれでもかと出してくるわりに変な感じです。</p>
				
				<p>あと、あんまり関係ないですけど山○孝之、インタビューとかで「結城役が楽しそうで羨ましい」「男ならカラスみたいな黒服が一番でしょ」とか色々面白いこと言いすぎです。もうあの胸筋といい頭の悪そうな点といい、なんというか確かに山○孝之が結城でもよかったんじゃ、と思わなくはないです。</p>
				
				<h2>無駄なアクションシーンが多すぎる</h2>
				
				<p>わりと真面目に批判しますと、前半のカーチェイス要らんやろ!!　カーチェイスっていうか、カーが追ってるのはトレインなので別にカーチェイスでもなんでもないわけですけど、派手さを出すためなのかなんなのか、追っかけっこしすぎ。結城は最強の悪役で、あんなことしても絶対に捕まらない、しかも手口すら闇に葬られる的なのが似合うと思っていたのに、単純明快なアクション映画になってしまっていて大変残念でした。</p>
				
				<p>つーかそれなら全編アクションだけで貫けばいいのに、変に人情的なシーンも絡んでくるし、わけが分かりません。あれは玉○宏に白いスーツを着せたかっただけだろ!</p>
				
				<p>似合ってましたけどね、白いスーツ。私、玉○宏は男前過ぎて逆に苦手なんですよ、なんですけど、あの変態くさい黒のノースリーブからのぞく上腕筋ね、あれだけは国宝だと思ったわ。あの上腕筋が怒りとか屈辱に震える方向でいってほしかったですよね、アクションというのなら。だって巨乳は出てきたら揺れるじゃん、美しい筋肉もそうであってほしい。</p>
				
				<h2>いっこだけ萌えたPG-12シーン</h2>
				
				<p>暴力描写は多いんでPG-12なのは分かるんだけど、ぬるいですよ。原作の胸が悪くなるようなシーンを想像してると肩透かし。ただし、いっこだけ私のハートを萌えさせる描写がありまして、それがですね、新米刑事が蜘蛛の巣にかかったみたいな形で拘束されて吊られてて、口も皮の拘束具で覆われてるのね、それを見つけた山○孝之が慌てて口から皮のそれを外すと、どういう仕組みか新米刑事の頚動脈が切れて、ぴゅーぴゅー血が噴き出すんですよね、それ見た山○孝之が泣きながら一生懸命頚動脈をおさえて血を止めようとするんだけど、血まみれになるばかりで新米刑事が事切れる。</p>
				
				<p>という、この一連のシークエンスは最高だったよ!!　もはやMW全然関係ねーけどな!!</p>
				
				<p>あれが萌えるというのを、監督が見越してたんだとすると監督を見直さないわけにはいかないくらいです。しかし「それを外すと血管が切れるように細工した」ってツッコミどころありすぎだよ。バネと刃ですかね。ありえなくはないか。そのあと登場した玉○宏とか、山○孝之が死体を引きずるとことか、全部どうでもよくなるくらいキュンとくる萌えシーンではありました。</p>
				
				<p>他はPG-12ってどこら辺だったんだろう……銃で頭ぶち抜いてるのも別にグロくはなかったし、石田ゆり子もきれいに死んでたし、悪が滅びないってあたりかな。</p>
				
				<h2>ストーリーは原作と120%別物</h2>
				
				<p>分かってたけど呆れるほど別物でしたよ。なんといっても、性的なシーンがゼロ。完全に影もかたちもありません。手塚治虫の「MW」といったらもう性倒錯も含めて悪すぎるエンターテイメントに化けてるじゃないですか、そういうのが一切ない。あれはMWじゃありません。モウとかムフとかです。</p>
				
				<p>ここまで性的な要素をそぎ落とされてると、なんか監督童貞なんじゃないの、と疑わざるをえないです。いやセクハラ的な意味じゃなくて、精神的にというか、性をエンターテイメントだと思えない程度にはピュアなんだろうというか。それは別に悪いことじゃない、責めようと思ってるわけじゃ全然ないんですけど、そういう場合はMWを選んじゃだめでしょ、もっとあったでしょ単にダークなだけならほかにもいっぱい。</p>
				
				<p>ユーキミチオは性的にも悪魔であって、神父さんはその悪魔に翻弄されて性と生すべてを失う、それでもまだ滅びない完璧な悪、みたいのがMWというか私が思うMW。</p>
				
				<p>映画はねー……一回神父さんが海に落ちたときさ、結城が「玩具を落とした」って言い方するんですよね、玩具じゃねーだろと。原作でも口頭でそう表現するシーンはあったかもしれんけど、結城は賀来が「神父」であることに自らの枷を見出しているというか、そういう感じですからね、玩具とは思ってないですよという。口とは裏腹、という表現ならあれは短すぎる。</p>
				
				<p>ぶっちゃけ「一回海に落ちた神父さんが実は生きててまた海に落ちる」っていうのがクライマックスなんだけど、あんまりだろ、それ。むしろ笑ったわ!!</p>
				
				<h2>パンフレットより「直接描写はありませんが……」</h2>
				
				<p>と、このように映画だけを見たのち色々悔しがった私ですが、パンフレット読んでびっくりですよ、「結城と賀来のあいだには肉体関係がありますから、それを意識して演じてください」と監督が言ってたり、「直接描かなかった分、濃厚な愛になってるかも」「視線を追うと分かるようになってますよ」「同性愛は表現したつもりです」という。</p>
				
				<p>えええ!?</p>
				
				<p>同性愛表現に造詣が深い（と敢えて言っときます）この私がだよ、全然そんなの感じなかったですよ。一緒に死んでくれだのなんだの言うシーンとか、神父さんが包丁を握り締めて結城を見つめるシーンとかも、苦悩は分かるけど「肉体関係を含む愛」かというと無理があります。そんなん<em>よっぽど少年ジャンプとかのが感じるわ、愛</em>。</p>
				
				<p>という、すごく残念です。ひとコマでもいいからベッドシーン描けばよかったじゃん。なんか「キスシーンも描いたけど同性愛ではない」と言い切った伝説の韓国萌え映画「王の男」とは真逆の出来ですよね。つかもう何度も言ってるけど結城は性の覇者だからね!!　女ともある意味犬とも交接するじゃん、それが神父さんにだけはネコになるってのがさあ、ああもうそういうとこがさあ……!!　だから単純に同性愛なだけじゃだめなんだって、それだけじゃ怖くないじゃん。<em>というか別に賀来も結城も最初からホモじゃないじゃん。</em>愛というなら愛だけは人間愛で、でも間違って肉体も結びついちゃって嫌々なのに離れられないってのがキモじゃんよー!!</p>
				
				<p>悔しがる私です。さらにパンフレットにはこんなことも書いてある。</p>
				
				<p>「この映画はMWと結城と賀来の三角関係なんです。賀来は結城を好きなのに、結城はMWを好き。最後に賀来は結城の好きなオンナを奪って死ぬ」</p>
				
				<p><strong>馬鹿も大概にしろやーーーーー!!!!</strong></p>
				
				<p>100%勘違いだと思いますし、その解釈でよく手塚プロがOKしたなと。スタッフが参考にした映画が8割がた「24」だって言ってるし、その時点で期待はしてませんでしたけどまさかここまでとは……。</p>
				
				<h2>手塚先生は笑って見てそう</h2>
				
				<p>手塚先生は天国で怒ってるんじゃないかな、と一瞬思ったんですけど、違うね、絶対笑ってらっしゃると思います。「ふはは、おれの漫画のが100倍おもしれーよそう簡単に映画なんかになってたまるかバーカ」って。そうならいいなあ……。</p>
				
				<p>ここまで解釈違うと、逆に笑うしかない。</p>
				
				<h2>クライマックスもわけが分からない</h2>
				
				<p>これは純粋にツッコミですけど、原作のラストで賀来は、飛行機の中には民間人もいるし確実に自分が背負って死ぬしかないと判断した感じで、あと付け加えるなら結城との関係に心底疲れてMWごと自殺したんですけど、映画版そこまでのモチベーションあった?　あの状況だったらまあMWだけ機外に落とせば済んだんじゃないでしょうか。どのみちMWが消えたらあの飛行機は軍の戦闘機で撃墜されるんじゃん、MWより危険な結城と共に確実にこの世から消えたいと思ったなら、MWだけ捨てて自分は結城を抱きしめるとかして撃たせれば確実だったと思うんですよ。</p>
				
				<p>そうでないなら、せめて結城を泣かせるべきだったというか。というかもう、原作は結城が実は生きてるのもすごくスムーズに表現されてるし、生き残った結城の目的がまったく分からないぶんより不気味でぞっとするラストなんだけど、なんだ映画版、なんで飛行機がきれいに爆発したのに生きてんの?　そんで、何で賀来死んだのに全然スタンス変わってないの?</p>
				
				<h2>ツッコミもさすがに疲れました</h2>
				
				<p>ティクビとか頚動脈くらいしか楽しみどころがなかったといえばそれまでですが、この、「異常につまんないものを見た」と胸を張って言えるのでその点ではまあ劇場で見ておいてよかったと思います。お前アホか、と思われたら見ないほうがいいと思います。期待してなかった私ですらこうですから、期待があるなら言わずもがな。</p>
				
				<p>参考までにつまんなさで言うと、「SHINOBI」並ですよね。まだ「ハチミツとクローバー」映画版とか「ピューと吹く！ジャガー THE MOVIE（<a href="http://dutch-roll.com/review/comic/42.html">レビューもあるよ</a>）」のが面白いです。それでいくと「NANA」一作目なんか神っすよ。</p>
				
				<p>というわけでまたしても地ビールを飲みつつ尿を出しつつレビューでした。</p>
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		<item>
		<title>笑いの主役は『セーラ』ですね</title>
		<link>http://dutch-roll.com/review/movie/75.html</link>
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		<pubDate>Tue, 13 May 2008 04:51:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator>matono</dc:creator>
				<category><![CDATA[movie]]></category>

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		<description><![CDATA[				先日友人たちと一緒に電&#38;キバ劇場版を見てきました。予想通りというかなんというか、電がメインでキバは「応援に駆けつけた」って感じで大満足です。ちょっとレビューっぽいのを書きます。ちょっとネタバレるので注意。
				
				
				
				電王は素晴らしい作品だった!
				
				改めて思いました。電は素晴らしい。電こそ傑作。他の平成ライダーをほとんど見てない時点で偉そうなことなど言えないんですけど、それでも言いたい、元祖昭和ライダーっ子として言うさ。matonoは電を、電を愛しています!!
				
				というくらい、すべてが懐かしいです。このタイミングでリバイバルってのがやっぱ東映の勝利というか。電車が来るとこの効果音とかOPとかですね、毎週毎週ほんとに楽しみにしてたなあと思って、録画してたにも関わらず気づけば日曜朝8時に起き、眠気と戦いながらきゅんきゅんしていた、なんか一年分まとめて思い出みたくなっとる。最終回なんてもうぶっちゃけ泣きどころ関係なくじーんときてたからね、「俺、便所!」とかいう最低キャッチフレーズも考えたりしたけどさ、すべては愛。今まで淋しかったよー電。会いたかったよー電。さっすがタフだね東映。俺、頑丈!
				
				みたいな、一人盛り上がり最高潮でスタートです。
				
				アクションシーンが派手!
				
				今回メガホンをとった監督が、どうもアクション大好きな監督だったらしい。こだわりまくったらしい。いきなりカースタントから始まるし、拳銃アクション、サーベル/日本刀、どろんこ格闘、ビル爆破、極めつけはコハナちゃんによるバズーカ発砲など、目白押しですね。ああいうの好きです。画面の揺れも半端ないので願わくばもう少し後ろの席で見たかったかな、という感じ。（ど真ん中だった）
				
				とくにリュウ憑き良ちゃんが池袋を踊り狂いながら暴れるシーンは派手でいいですね。ダンサーズもまた今までにないはっちゃけぶりでした。あのラップが聞こえると実際私も踊り出しそうになるんですよ。
				
				今回、狂言回し的な役割で年若いドジ刑事ってのが出てきて（まあ本編で言うと怪人に襲われて正義の味方に助けられる被害者的な人）、この人が今まで誰もつっこまなかったつっこみをやってくれて嬉しかったです。
				
				「答え聞こうよ～」
				
				それそれ、言いたかったよね、誰もが。リュウは答えどころか人の話もあんまし聞いてないですけどね。だがそこがイイ!
				
				そういやクライマックス刑事って
				
				そう、上にもちょっと書いてるけど主題が「電王で刑事モノ!」だったんで、なんかとりあえず悪の組織を警察がぶっつぶすシナリオです。いやいや「デンライナー署」って。まあこんなの電ではいつものことですから、全然気になりませんね。
				
				オーナーが万国旗が出てくるおもちゃの拳銃をぶっ放すシーン、2分くらいのものなのに3時間かけて撮ったそうです。トリビア。
				
				ゆーとがちょっとふっくらしている
				
				とりあえずゆーとが出てくるとテンション上がるんですけど、それもまた同窓会みたいな懐かしさもあってね、で、しかしゆーと、記憶の中の姿よりちょっとふっくらした?　みたいな。きっとデネブのおかげでしょうね。あと心配事が減ったからかな?
				
				独断と偏見による電の時空分析
				
				とはいえ、微妙に本編の復習しながら、結局ゆーとってどうなるの?　みたいなのを考えてしまいました。いやーでも考えないほうがいいのかなー。コハナちゃんがまだ存在しているってことは、未来でおねえちゃんとゆーとは出会い、恋に落ち、結婚して子をもうけるわけですよね。しかし、本当にあのゆーとがおねえちゃんと恋を?　10年後とかに??　やっぱ深く考えたらまずいんじゃないかなーみたいな。
				
				なんつーかあの様子を見てると、ゆーとは時空の狭間でずっとぷらぷらしてそうだし、良ちゃんに至ってはもう電車から降りられなくなってるっぽいので、未来は変わるんじゃないかな……とかが希望的独断的な見方です。よしこれで行こう。
				
				ハナさんとハナさんのいた時空は、カイ君のいたずらで一回は消滅している。あの大人のハナさんは、特異点だったからあの時点で生き残ったけど、小さく（コハナに）なっちゃったということは、「消えたはずの時空が復活している可能性」というのではなくて、「消えたはずの時空がまた別の道として存在し始めた」という解釈が相応しい。今のコハナちゃんが成長していったら、あの頃のハナさんとは違ってしまう、それと一緒で、今のゆーとが成長しても、当然あの帽子とまったく同じにはなれない。
				
				だからおねえちゃんは、今時空の狭間でぷらぷらしているゆーととは別の人、けれども、あの頃の帽子ととてもよく似た、時空のいたずらが生み出した男性と恋に落ち、やっぱり特異点であるコハナちゃんを身ごもる。んで、ゆーとは、言わば時空の裂け目に落ちたようなもの、「どの時空にも属さなくなってしまった旅人」、になっているのだと思います。というか、そういうのをすべて分かったうえで、覚悟して、おねえちゃんとかつての帽子は踏み切ったんだと思う。人間のいる世界を守るために。
				
				そんで、ここからが重要なのな、ここがミソ。つまり来歴を含めて今のゆーとを知ってる「人間」は、良ちゃんだけなので、良ちゃんの記憶がなくなると、ゆーとはこの時空から消滅してしまいます。そこはイマジン達と似たような感じ。一度消滅したときも、良ちゃんだけは覚えてたし、まあ良ちゃんはそういう意味でも「特異点」なのかね。そう、良ちゃんに忘れられたら消える、ゆーとはそういう儚い状況に結果として追いやられた。ゆーと自身は、自分は消えてもいいやって思ってるのよ、ああいう子なので。ですけど、良ちゃんはそんなのイヤだから、ゆーとを構う。ただ、困ったことに良ちゃんには、友人も多いし、おねえちゃんも心配だしで、口とは裏腹に淋しいゆーと。思い出の場所で日々星を眺めるゆーと。
				
				この構造ですね、これが自分的に最高の解釈ですね。で、そこに加えて、良ちゃんはどうやって生計立ててんだ?　という疑問があるので、ミルクティッパー2号店を良ちゃんとゆーとがやればいい、ってなったわけで、映画を見ながら思考がまとまっていったんだけど、当日はこの最後の「2号店やればいい」ってとこしか主張できんかった。自分が提供できるのはここまでです、誰か書いたらいいと思うよ。
				
				セーラが面白すぎる
				
				さて、このままではタイトルが謎ですね。この「セーラ」っていうのがすごかったんですよ。セーラのおかげで腹筋が鍛えられた。
				
				セーラはですね、「悪の組織」の一員である外国人女性です。けっこうオバサンぽく見えたのにパンフレット見たら自分と1つしか歳違わなかったよ、と若干凹みつつも、金髪の外国人女性です。ああいうマフィアっぽい集団には中国っぽさと欧米っぽさが同居する場合が多くありますし、なんか中国っぽい団体の方が直立不動で全員レゴの人形に酷似したポーズなのは置いておいて、欧米担当のセーラですよ。
				
				見事な片言の日本語で「毒なんか入ってないョ」って言うわけよ。うわーもう死ぬほど中途半端に日本語喋れとる!!　見た目からして相当ツボでしたけど、喋り出すともっとツボ、笑いの。ど真ん中にキマってしまった。
				
				しかも、ちょい役かと思ったら、中盤からおもにゆーとに絡むんですね。それは基本的にゆーとに憑いたウラちゃんのせいなんですけど、「ユウト……」のせりふも二回くらいあるし。憑いてたイマジンはピエロだし、イマジンが出て行ってもなんかマッドなままだし、武器が日本刀だし、コハナちゃんと本気の格闘するし。去年の夏の劇場版の、ゲキにおけるインリンと同程度の役柄。そんなん初登場時には想像もつかなかったよセーラ。劇中では名前も出てこないけどセーラ。
				
				もうほんとああいうのは困りますね、狙ってないところが常にツボ、それがmatono。
				
				キバはどうだったのか
				
				本編は一回見ただけなので、最後に出てきてるのがお父さんだとかは全然気づきませんでした。主人公男前ですね。あとなんか、皮膚にステンドグラスみたいな模様をのせていくCGは、けっこう手間だと思うので心意気に感動しました。心意気といえば国会議事堂で撮影なんて大胆なことやったもんだな。
				
				二人ライダーキックも見てて面白かったです。ただ、やっぱりセーラの魅力の前には、キバは弱かったですね。インパクト的にも。劇場版のCMはとりあえずすごかったですけど。そんな感じなので、キバの分量というかバランスもすごくよかった。この映画はDVDになってノーカット版じゃなくてもメイキングがちょっと付くだけでも買う価値があります。絶対買います。
				
				まとめ
				
				電ほど素晴らしい特撮は今後しばらく現われないのではないか、と思っている。電以前電以後、というカテゴライズさえ出来そう。とか偉そうなこと言いつつ、心から懐かしく萌えられた映画でした。もえー。笑いもタップリです。
				
				で、若干五月病気味なので、私そういうときにすごく無遠慮なこととか言いがちなので、後から色々反省しました。一応対策として、一日中猫の動画とか、ひろゆきのヘブン状態の動画とか、エルフェンリートとか見ず、真面目に生きて、慎み深い人間にならないといけないなーと思った次第です。
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			<content:encoded><![CDATA[				<p>先日友人たちと一緒に電&amp;キバ劇場版を見てきました。予想通りというかなんというか、電がメインでキバは「応援に駆けつけた」って感じで大満足です。ちょっとレビューっぽいのを書きます。ちょっとネタバレるので注意。</p>
				
				<p><span id="more-75"></span></p>
				
				<h2>電王は素晴らしい作品だった!</h2>
				
				<p>改めて思いました。電は素晴らしい。電こそ傑作。他の平成ライダーをほとんど見てない時点で偉そうなことなど言えないんですけど、それでも言いたい、元祖昭和ライダーっ子として言うさ。matonoは電を、電を愛しています!!</p>
				
				<p>というくらい、すべてが懐かしいです。このタイミングでリバイバルってのがやっぱ東映の勝利というか。電車が来るとこの効果音とかOPとかですね、毎週毎週ほんとに楽しみにしてたなあと思って、録画してたにも関わらず気づけば日曜朝8時に起き、眠気と戦いながらきゅんきゅんしていた、なんか一年分まとめて思い出みたくなっとる。最終回なんてもうぶっちゃけ泣きどころ関係なくじーんときてたからね、「俺、便所!」とかいう最低キャッチフレーズも考えたりしたけどさ、すべては愛。今まで淋しかったよー電。会いたかったよー電。さっすがタフだね東映。俺、頑丈!</p>
				
				<p>みたいな、一人盛り上がり最高潮でスタートです。</p>
				
				<h2>アクションシーンが派手!</h2>
				
				<p>今回メガホンをとった監督が、どうもアクション大好きな監督だったらしい。こだわりまくったらしい。いきなりカースタントから始まるし、拳銃アクション、サーベル/日本刀、どろんこ格闘、ビル爆破、極めつけはコハナちゃんによるバズーカ発砲など、目白押しですね。ああいうの好きです。画面の揺れも半端ないので願わくばもう少し後ろの席で見たかったかな、という感じ。（ど真ん中だった）</p>
				
				<p>とくにリュウ憑き良ちゃんが池袋を踊り狂いながら暴れるシーンは派手でいいですね。ダンサーズもまた今までにないはっちゃけぶりでした。あのラップが聞こえると実際私も踊り出しそうになるんですよ。</p>
				
				<p>今回、狂言回し的な役割で年若いドジ刑事ってのが出てきて（まあ本編で言うと怪人に襲われて正義の味方に助けられる被害者的な人）、この人が今まで誰もつっこまなかったつっこみをやってくれて嬉しかったです。</p>
				
				<p>「答え聞こうよ～」</p>
				
				<p>それそれ、言いたかったよね、誰もが。リュウは答えどころか人の話もあんまし聞いてないですけどね。だがそこがイイ!</p>
				
				<h2>そういやクライマックス刑事って</h2>
				
				<p>そう、上にもちょっと書いてるけど主題が「電王で刑事モノ!」だったんで、なんかとりあえず悪の組織を警察がぶっつぶすシナリオです。いやいや「デンライナー署」って。まあこんなの電ではいつものことですから、全然気になりませんね。</p>
				
				<p>オーナーが万国旗が出てくるおもちゃの拳銃をぶっ放すシーン、2分くらいのものなのに3時間かけて撮ったそうです。トリビア。</p>
				
				<h2>ゆーとがちょっとふっくらしている</h2>
				
				<p>とりあえずゆーとが出てくるとテンション上がるんですけど、それもまた同窓会みたいな懐かしさもあってね、で、しかしゆーと、記憶の中の姿よりちょっとふっくらした?　みたいな。きっとデネブのおかげでしょうね。あと心配事が減ったからかな?</p>
				
				<h2>独断と偏見による電の時空分析</h2>
				
				<p>とはいえ、微妙に本編の復習しながら、結局ゆーとってどうなるの?　みたいなのを考えてしまいました。いやーでも考えないほうがいいのかなー。コハナちゃんがまだ存在しているってことは、未来でおねえちゃんとゆーとは出会い、恋に落ち、結婚して子をもうけるわけですよね。しかし、本当にあのゆーとがおねえちゃんと恋を?　10年後とかに??　やっぱ深く考えたらまずいんじゃないかなーみたいな。</p>
				
				<p>なんつーかあの様子を見てると、ゆーとは時空の狭間でずっとぷらぷらしてそうだし、良ちゃんに至ってはもう電車から降りられなくなってるっぽいので、未来は変わるんじゃないかな……とかが希望的独断的な見方です。よしこれで行こう。</p>
				
				<p>ハナさんとハナさんのいた時空は、カイ君のいたずらで一回は消滅している。あの大人のハナさんは、特異点だったからあの時点で生き残ったけど、小さく（コハナに）なっちゃったということは、「消えたはずの時空が復活している可能性」というのではなくて、「消えたはずの時空がまた別の道として存在し始めた」という解釈が相応しい。今のコハナちゃんが成長していったら、あの頃のハナさんとは違ってしまう、それと一緒で、今のゆーとが成長しても、当然あの帽子とまったく同じにはなれない。</p>
				
				<p>だからおねえちゃんは、今時空の狭間でぷらぷらしているゆーととは別の人、けれども、あの頃の帽子ととてもよく似た、時空のいたずらが生み出した男性と恋に落ち、やっぱり特異点であるコハナちゃんを身ごもる。んで、ゆーとは、言わば時空の裂け目に落ちたようなもの、「どの時空にも属さなくなってしまった旅人」、になっているのだと思います。というか、そういうのをすべて分かったうえで、覚悟して、おねえちゃんとかつての帽子は踏み切ったんだと思う。人間のいる世界を守るために。</p>
				
				<p>そんで、ここからが重要なのな、ここがミソ。つまり来歴を含めて今のゆーとを知ってる「人間」は、良ちゃんだけなので、良ちゃんの記憶がなくなると、ゆーとはこの時空から消滅してしまいます。そこはイマジン達と似たような感じ。一度消滅したときも、良ちゃんだけは覚えてたし、まあ良ちゃんはそういう意味でも「特異点」なのかね。そう、良ちゃんに忘れられたら消える、ゆーとはそういう儚い状況に結果として追いやられた。ゆーと自身は、自分は消えてもいいやって思ってるのよ、ああいう子なので。ですけど、良ちゃんはそんなのイヤだから、ゆーとを構う。ただ、困ったことに良ちゃんには、友人も多いし、おねえちゃんも心配だしで、口とは裏腹に淋しいゆーと。思い出の場所で日々星を眺めるゆーと。</p>
				
				<p>この構造ですね、これが自分的に最高の解釈ですね。で、そこに加えて、良ちゃんはどうやって生計立ててんだ?　という疑問があるので、ミルクティッパー2号店を良ちゃんとゆーとがやればいい、ってなったわけで、映画を見ながら思考がまとまっていったんだけど、当日はこの最後の「2号店やればいい」ってとこしか主張できんかった。自分が提供できるのはここまでです、誰か書いたらいいと思うよ。</p>
				
				<h2>セーラが面白すぎる</h2>
				
				<p>さて、このままではタイトルが謎ですね。この「セーラ」っていうのがすごかったんですよ。セーラのおかげで腹筋が鍛えられた。</p>
				
				<p>セーラはですね、「悪の組織」の一員である外国人女性です。けっこうオバサンぽく見えたのにパンフレット見たら自分と1つしか歳違わなかったよ、と若干凹みつつも、金髪の外国人女性です。ああいうマフィアっぽい集団には中国っぽさと欧米っぽさが同居する場合が多くありますし、なんか中国っぽい団体の方が直立不動で全員レゴの人形に酷似したポーズなのは置いておいて、欧米担当のセーラですよ。</p>
				
				<p>見事な片言の日本語で「毒なんか入ってないョ」って言うわけよ。うわーもう死ぬほど中途半端に日本語喋れとる!!　見た目からして相当ツボでしたけど、喋り出すともっとツボ、笑いの。ど真ん中にキマってしまった。</p>
				
				<p>しかも、ちょい役かと思ったら、中盤からおもにゆーとに絡むんですね。それは基本的にゆーとに憑いたウラちゃんのせいなんですけど、「ユウト……」のせりふも二回くらいあるし。憑いてたイマジンはピエロだし、イマジンが出て行ってもなんかマッドなままだし、武器が日本刀だし、コハナちゃんと本気の格闘するし。去年の夏の劇場版の、ゲキにおけるインリンと同程度の役柄。そんなん初登場時には想像もつかなかったよセーラ。劇中では名前も出てこないけどセーラ。</p>
				
				<p>もうほんとああいうのは困りますね、狙ってないところが常にツボ、それがmatono。</p>
				
				<h2>キバはどうだったのか</h2>
				
				<p>本編は一回見ただけなので、最後に出てきてるのがお父さんだとかは全然気づきませんでした。主人公男前ですね。あとなんか、皮膚にステンドグラスみたいな模様をのせていくCGは、けっこう手間だと思うので心意気に感動しました。心意気といえば国会議事堂で撮影なんて大胆なことやったもんだな。</p>
				
				<p>二人ライダーキックも見てて面白かったです。ただ、やっぱりセーラの魅力の前には、キバは弱かったですね。インパクト的にも。劇場版のCMはとりあえずすごかったですけど。そんな感じなので、キバの分量というかバランスもすごくよかった。この映画はDVDになってノーカット版じゃなくてもメイキングがちょっと付くだけでも買う価値があります。絶対買います。</p>
				
				<h2>まとめ</h2>
				
				<p>電ほど素晴らしい特撮は今後しばらく現われないのではないか、と思っている。電以前電以後、というカテゴライズさえ出来そう。とか偉そうなこと言いつつ、心から懐かしく萌えられた映画でした。もえー。笑いもタップリです。</p>
				
				<p>で、若干五月病気味なので、私そういうときにすごく無遠慮なこととか言いがちなので、後から色々反省しました。一応対策として、一日中猫の動画とか、ひろゆきのヘブン状態の動画とか、エルフェンリートとか見ず、真面目に生きて、慎み深い人間にならないといけないなーと思った次第です。</p>
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