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シュールとダークしかボタンがない

だいぶ間があいてしまったんですが元気に漫画など読んでいます。先日は急に清水玲子を読み返したくなって、初期短編(ジャックとエレナの)から「竜の眠る星」「月の子」「輝夜姫」まで一気しました。一気に読んで思ったのは、清水玲子はもしかしたら晶を好きじゃなかったのかも、みたいなことです。それまでの主人公や「秘密」までいくとすごく清水節って感じがするのに、「輝夜姫」だけ展開がありえない方向にいったのは実は萌えが足りなかったのでは、とか。想像なんですが。ちなみに私は「月の子」のギル(乗っ取られ後)が見た目も性格も一番好きです。昔リタに戦慄してたけど読み返したらむしろベンジャミンのぶれなさに軽く引いた、そこに歳月の隔たりを実感しました。短編だと「MAGIC」っていうタイトルの、ゴリラが出てきて禁断の愛みたいになるやつ(ネタバレを避けたら大変なあらすじになった)がずっと好きです。要は「月の子」後期の絵がたぶん最も好みなんだと思った。ただ初期から首筋の線のキレイさがたまらない点は変わらないです。とHに言ったら珍しく同意してくれたので好みが一致することもあるんだなとか思いました。

BLだとSHOOWAさんの最初のコミックスも結局遡って買って、異常な展開が懐かしかったです。私はギャグといえば笑えるのはだいたい突き抜けすぎてるやつなので大好き。笑えなくても極端なのがいいと思います。そういう意味で恋煩シビトはまったく期待を裏切らない。幽霊とハッピーエンドしたやつもそうですが、擬人化特集で描かれたと思われるビール×枝豆(まんまおつまみとしてつままれる)は盛大に噴きました。それだけじゃなく、旅人×ホテル(リッツみたいな高級男娼から和風宿まで)に至ってはもはや旅人って人間じゃん、擬人化どころの騒ぎじゃないじゃん、ていうツッコミも心地よく、天才だと思いました。擬人化系では海野サチ「ふたりの涙雨」も天才でした。表題作は細めの若い男の子BLなのに、他のは見事な筋肉の持ち主受けとかあってTさんの顔が浮かんだりした。調べたらサンゾロの人らしいので納得です。他もいろいろ読んだけど森奈津子の百合小説に最終的に持っていかれました。

そしてやばいくらい冬コミ原稿が進みません。フルデジタルというのを一回やりたいのですが、どうしていいかまったく分からないです。呆然とします。そんなときに森薫「乙嫁語り」の作画を動画で見られるインタビューを発見してアナログのすごさに改めて感服したりしてしまいました。絵描き必見。フェローズの総集編で絵を見たときから「アシスタント増やしたのかな」とか思った自分浅はかでした。あそこまで一人で地道に淡々と背景まで描いてらっしゃるとは……文化の極みを見ました。というか神を見た。

いや原稿が進まないのは仕事でまた合宿的なのがあって(中学生か!)さらにプレゼンのほか飲み会で余興的なことをやれとか言われたため気分が沈んでいるせいでもあります。余興、全員でやれとかがまた吐血ルールです。私はやれと言われればやぶさかではない派ではありますが、全員ぶん考えるの無理、ていうか劇みたいなのにしたら必ず私の作るオチは理解されないので「みんなで楽しめる無難ネタ」という萌えない方向に調整しないといけないのが苦痛です。「血のりを買ってきて口とかに含んで全員喀血しながら健康万歳って叫んで踊り狂う」とか「真顔で全員同時に自己紹介をする」とか「ピザを一切れずつ口に咥えて白目をむきつつだらんとする」とか「私をかついで盛り上がってるテーブルに投げ入れる→奇声を発して暴れる→他のメンバーが淡々と携帯で撮影」とか自分ではすごくダークで会社員生命賭けてやるというギリギリのところが死ぬほど笑えるなーみたいなネタを出しまくったんですけど全員ドン引きで全部ボツでした。面白いのに。結果まあ無難にコスプレでもしたらいいんじゃない、ってことになり、そこそこ納得して自分が出オチをやろうと思ったら、「女性がコスプレしてもエロいだけだ」という物言いが入って誰かがかぶせオチとして女装することになりました。だから適当に吐血しとけばよかったのに。というか女装では女装する人の羞恥心などが出てくるとオチ切らないから全裸で股間にとんがりコーン挟んで出て来るべきとか言ったらドン引きに次ぐドン引きでこれ以上はヤバイと気づきました。

世の中の線引きみたいのはうすうすわかってるんですけど、中二病を引きずっているので分かりたくないというか、自分の中にはシュールかダークかの二種類しかボタンがなく、M1グランプリやすべらない話は好きでよく見ますけど、たぶん心底面白いとは思ってないんだろうな、とか真剣に分析しています。不自由なことです。シュールかダークか、まあ辛うじてエロと自虐というボタンもあるんですが。なんか救われないですね。

自虐といえば、先日出張先から友人の家に泊めてもらう、という機会があったのですけど、その日に限って仕事が午後三時くらいに終わってしまい、さらにその日に限って友人(薬剤師)と連絡が取れず、不慣れな場所で時間をつぶす方法も思いつかず漫画喫茶も探せず、重いカートを引きずりながら5時間さ迷って最後もう喫茶店を探す気力もなくバス停に座り込んでいたときとか、情けなかったけどある意味ネタとしては使えると思いました。インターネットがあったらネットカフェが探せるのに、とかずっとあべこべなことを考えていました。(携帯は電池が切れかけていて冷静に考えれば充電器なんかコンビニでも買えるのに『携帯は使えない』と思い込んでいた)インターネットはもはやセフィロトの樹です。

あっ書き忘れてた、最近、鋼アニメFAがパラダイス過ぎて「原作に忠実なわりに大事な設定が抜ける」とか憤慨したことも忘れて楽しんでいます。おもに声優さん的な事情で。グリードとリンが合体てどんだけおいしい事態ですか。夏コミ以来なんとなく見るのが面倒になってためてましたが、ここへ来て続きが気になってしょうがなくなりました。ただいまだにみきしんの大佐は違和感が……ボインあたりはよかったですけど、そしてハボックの演技がさすがで負傷してからの流れは泣きそうになりました。エンヴィーももともと好きなキャラの上に旧作のときから高山みなみさんが演ればいいのにって思ってたので今から大佐VSエンヴィーが楽しみでしょうがない。ここまできてようやく、私けっこう大佐が好きだったんだなって気づきました。気づいてしまった……結果、恥ずかしさがいや増したよ……。

そういえば、私ブログでも何度か「画面」の意味で「えづら」と言いたくて「絵面」って字を当てたりしてたんですが、最近「絵図ら」がどうも正しいようだと知って驚愕しました。そうだったのか。本当なのか。まだ調査が足りない感じですがボツになったシュールでダークなネタを原稿に活かすためにもまたもう少し潜りたいと思う次第です。

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