高い波のあとの沈下、ちょっとびっくりするほど精神が気持ち悪い感じになっていますけど、みなさん夏コミお疲れ様でした。二日目ひどかったですね、誰に聞いてもひどかったと言ってるし、初参加の情熱うすめの人(大学のサークルとかそういうのん)に至っては「もう二度と行かない」という結論に簡単に達したようです。三日目は二日目で懲りた人が来なくなってやっぱり人少なかったそうな。ちなみに私は孤独に並んでたんだけど、「これだけの人数の中に鈍器のようなものがものすごいスピードで侵入してきたらどうなるか」をずっと考えて気を紛らわせていました。「鈍器によって胴をちぎられるとしたらどんな感じか」すぐオエーってなりました。
それで原稿が終わってからもたくさん漫画を読んでたのでメモろうかと思ったけど、お祭りテンションによって目が曇りすぎていてとんでもないBL(ツンデレ人形が大きくなったり小さくなったりしながら人間の感情を学びやがて壊されて8年後に目覚めて結ばれる話、帯には「泣けました」「感動の連続」と書いてある)に引っかかっては手放したりしており、正確に何を読んだのか思い出せない部分もあります。
まず、既に阿仁谷ユイジはエロメインじゃないほうが面白い。「DROPS」っていう、エロティクスで連載してたやつね、あれはすごくいい話でしたね、独特の感性もなんかマイルドにまとまってて。一方ピアスシリーズのほうは見事に中身がなかった。(ある意味ではいつも通り面白いんだけど、キャラの飛びっぷりが)ヤマシタトモコの「ジュテーム、カフェ・ノワール」は表題作が素晴らしかったです。あの女の子が魔法使う話も好きだけど、ヤマシタトモコの中では一番好きかも、というか基本安心して読める。読んだぞーって気になるのもいいですね、手ごたえがある。あとBLだと明治カナ子が思った以上にど真ん中だったので過去の本集め中です。昔のハードなやつ是非読んでみたいし、男性向けも手に入れてギャップを楽しみたい。でも夏コミをはさんだのでまだ何もできていません。
そして特筆すべきはふゅーじょんぷろだくとから出てるシリーズ、会田薫の「螺旋の素描」がありえないほど天才でした。というかもう私の趣味にぴったり過ぎ。和物が何もかもうまい。この方、二次では銀高描いてるみたいよ。(突然の情報)というかふゅーじょんが最近発掘を頑張ってるとしか思えない状態で、東京漫画社とは方向性の違う巧みさ、こう、フェティシズムが強いような気がしますね。気のせいかもしれませんけど。ついでに中村明日美子の「ダブルミンツ」は有無を言わせぬ良さでした。でもやっぱり台詞とかがBLの典型に縛られてる感じを受ける……いやしかし読者はこの予定調和を見て安心するのだろうから、商業としてはきっと正しいのでしょう。最近悟りすぎてる自分に腹立つ。キモイ!!
とまあ、BLばかり読んでいるわけじゃなくて、青山景の「ストロボライト」とかフェローズの「乙嫁語り」&「乱と灰色の世界」とかいろいろ読んでますね。「ニューヨーク・ニューヨーク」をレンタルで読み返したり。「っポイ!」の新刊で中1エピソードだったかな、異様にBLっぽかったり。「もやしもん」8巻読んで以降ずっと地ビールにハマっていたり。(もともとビールはペールエール的なのが好きです)えーとあとなんだっけ、宇仁田ゆみの「マニマニ」はあとがきに感動しました。「自分の絵にずっと自信がなくて、友だちに絵を描いてと言われたとき○○ちゃんのが上手いから○○ちゃんに頼んだら、と言ったら、あんたの絵が欲しいんや、と言われてすごく嬉しかった」というような内容。それはきっと嬉しいだろうなあと想像できます。うん。感動のエピソードだ。感動のあと、尾玉なみえの短編集読んでやられました。すごい、あの愛はすごい。
小説ではリトルモアから出てる文芸誌「真夜中」をざっと読んで、幻冬舎の香りがするとか思ったんですけど、リトルモアがどういう位置づけの出版社なのかいまいち把握できていません。ただとりあえず「真夜中」はそこそこ面白く読める。リトルモア主催の舞台も見ました。すげー狭かったですし、金槌で食器を叩き割る演出が超飴屋っぽかった。というか最近漫画の読みすぎで小説が溜まってるのが何とも……私夢中になるとそればっかりになっちゃうので、漫画描いてるときはもう漫画しか読まんのや!! 森見登美彦は今ようやく読み始めてて、感覚的にはメフィスト賞作家(たとえば舞城)に似てるなと思いました。
そうだジャンプの合併号のときの読みきりがよかったです。オッサンと少女の。ある意味、話の筋はありがちな感じなんですけど、ディティールと台詞(言葉)の使い方がうまいですね。単にオッサンが入ってるときの女の子が好みなのもありますが。一方、黒子は起死回生をかけたセンターカラーで、挽回なるかと思いもしましたけど、個人的にはそろそろ残念な分類に入りつつあります。あれは探偵ものとか学園ミステリーでいったほうがよかったかも、と思い始めて数週間。来週の順位が今楽しみでしょうがないです。ぬら孫は男の子いっぱいで楽しいですね以上、という感じに。残念。もはやジャンプにはワンピとサイレンとスケットダンスしかない。とか思ってるわりに、いぬまるだしっ! は案の定好きです。丸出しだからです。ナルトはずっと読んでるけど大筋しか把握してないので微妙に着いていけてないです。
まあ全体的にインプットもそこそこにして、次のイベントの準備をしたいなあと毎日波の谷間から空を見上げてアーと口を開けているのですが、真水は一粒も落ちてこず、文庫サイズの本を作るには赤字覚悟だなあとか、上下巻に分けて同時刊行したらなんとかならんかなとか、誰がそれ欲しいねんとか、10月最終週から11月末にかけて合計4件の結婚式に出席しなければならず冬コミ無理じゃね? とか、思ったら、どんどん体は沈みこみ、しょうもないことで爆笑し、まゆ毛を描くのを忘れて出社、何も出来ずに退社、頼みの綱だった近所の古本屋がとうとう潰れました。
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